2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧
見田宗介さんの「宮沢賢治」を読みかえしていたら、こんな一節があった。宮沢賢治の気質のようなものに対する友達の記憶である。 Amazon.co.jp: 宮沢賢治―存在の祭りの中へ (岩波現代文庫―文芸): 見田 宗介: 本 「小学校のころの賢治のともだちの回想によれ…
歩きながら、一法庵の法話を聴くことが多い。それ自体が僕にとってのWalking Meditationになっている。 般若心経の章句を手がかりにした今回の「青空としてのわたし」の説明は、再び、実践としてのニッパーナへと漸近していく深みがあった。 聴きながら歩く…
沖縄ということを、自分としてどう考えればいいのか。 ユンカーマンのドキュメンタリーが語り掛けているメッセージで自分の気持ちのど真ん中に伝わってきたことがある。
神保町の岩波ホールの、決して座りやすいとは言えない座席で、決して短いとは言えない148分という時間、僕は、スクリーン上で語り続けられる戦中、戦後における沖縄の人々に降りかかった受難の歴史に声を失った。 日本人である自分が、明かされる戦後史の中…
チャールストンの黒人教会で起こった白人中心主義者の若者によるテロ行為についての米国メディアの興奮はいまだ冷めない。 新聞、ニュース、ポッドキャストなどで、被害者家族が発したForgivenessについて多くの言葉が費やされている。チャールストンの奇跡…
週末は、じっくりと新聞を読むというのが紙の新聞の頃からの習慣だ。 紙ではなく、タブレットやPCに変わったぐらいだ。 自宅であれ、近所の行きつけのカフェであれい、コーヒーは不可欠だ。 今週末は重苦しいニュースが目についた。 デフォルト危機に晒され…
AWAをしばらく使っている。 SpotifyやApple Musicなどと比べると曲数には限界があるんだろうが、それほどマニアックな音楽ファンでもないので、自分でPlaylistを使いながら、結構楽しんでいる。 久しぶりに音楽自体への関心が戻ってきた。しかし再び、人生の…
東京も、本格的な梅雨時に入った。 真冬には、早く暖かさが戻るのを思い、梅雨時になると、纏いつくような湿気から解放されるなら、灼熱の夏の日差しがましだと思い、熱帯夜には、夜が心地よい晩夏を待ち望む。 手放しで気持ちのいい日々は、本当に、1年でも…
是枝裕和監督の「海街diary」を観た。
鎌倉という街は、日本中のどこの街とも同じように、世界中で起こっているすべてのことに繋がっている。それはあたりまえのことだ。 しかし、鎌倉という街には、その街の中に閉じようとするミクロコスモスの志向性がある。 特に、映像に描かれる時に、鎌倉と…
何年、何十年か置きに繰り返し読みたくなる本がある。 Gay Talese, Raymond ChandlerそしてIrwin Shaw. 時々に、翻訳であったりオリジナルの英語であったり。 そんな中でも、アーウィン・ショーは、僕にとっては特別な作家だ。
LGBTの領域でのアメリカでの最近の盛り上がりは凄い。 Amazon CAPTCHA LGBT - Wikipedia アップルのCEOのTim Cookのカミングアウト、元オリンピック金メダリストで人気俳優のBruce JennerのTransgender告白と、女性の姿で、タイムの表紙に登場したこと等。 …
シングルマザーであるMario Mackが、Transgenderの娘の子育てに奮闘する How to be a girlというポッドキャストが素晴らしかった。 自分たちの心やその拡大したものである社会の隅々にまで組み込まれた「あたりまえ」のものの中から落ちこぼれてしまう真実(…
Medium, Twitterや、Nick Quahのポッドキャストニュースレターなど経由で、聴きたいPodcast Showは僕のiPhoneのNative Podcastアプリの中に溢れかえっている。 供給に何の問題もない。しかし需要側の僕のListening能力は一朝一夕には進化しないので、未聴取…
ビーチボーイズの素敵じゃないか(Wouldn't it be a nice)を、AWAで聴きながら、ウェブサーフィング(もう古臭い言葉になっているんだろうなという恐怖を感じながら、他になっていっていいかわからずに相変わらず使っている。)をしていたら、 Brian Wilson…
渋谷のユーロスペースのスクリーンで観た、ダライラマの豪快な笑いがいまだに頭のどこかに残っている。 どこまでも、大らかで、天に突き抜けるような明るい笑い声。 ダライラマ14世の写真を撮った薄井大還さんという写真家とその息子の薄井一議さんが企画し…
映画における特異な性描写を続けざまに二度見ることになった。 一つ目は、コトバの欠落した中で、機械と機械が摩擦音を落とすような若者の性交を描いた「The Tribe」 エロスというようところからはほど遠い無機的な軋みが発散していた。 二つ目は、ポルノ映…
全仏の錦織の中継があったもので、変な時間に寝起きを繰り返したわりには、結局、早起きしてしまった。 フルセットの熱戦の間中、寝たり起きたりを繰り返す合間に、話題の日本版SpotifyのAWAをいじっていた。 AWA - 音楽配信アプリ 無料3か月。日本のコンテ…
クオリティの高い、ラジオ番組、ポッドキャストが日本語でも潤沢に聴くことができるようになるにはどうすればいいのかという問題意識で、日々、Mediumなどを眺めている。 1周遅れどころでは済まない感がある日米のポッドキャスト事情だが、その歴史と構造を…
岸政彦さんの「断片的なものの社会学」をまた拾い読みしていた。 彼の「語り」に魅かれるのは、僕が、今、英語のポッドキャストに魅かれるのと似ているような気がする。 Amazon.co.jp: 断片的なものの社会学: 岸 政彦: 本 しかし「語り」に渇えているからと…