Radio@21:AWAでJason MrazとMichael Franksを聴き比べ
全仏の錦織の中継があったもので、変な時間に寝起きを繰り返したわりには、結局、早起きしてしまった。
フルセットの熱戦の間中、寝たり起きたりを繰り返す合間に、話題の日本版SpotifyのAWAをいじっていた。
無料3か月。日本のコンテンツオーナーが連携して作ったサービス。
ラインアップがまだ洋楽中心で少し物足りないとどこかで書かれていたが、洋楽中心ファンだった過去を持つ世代が、再び洋楽ファンだった頃のノスタルジーを求めてこのサービスに参加するとすれば、悪くないんじゃないかな。
特に、全曲とまではいかないが、演奏中に、歌詞がスマホの画面上、カラオケのように流れるサービスは新鮮だ。
洋楽ファンの弱点だった歌われている内容との距離がぐっと縮まるからだ。
最近ちょっと気に入っているJason MrazのMake it Mineを歌詞を見ながら起き抜けに聴いた。
そこからブログにダイレクトにリンクとまでは行かない。ただこのサービスの中心メンバーにサイバーエージェントが入っているので、そのうちAmebaブログと連動するのかもしれない。
しかしJason Mrazの声の中に誰かの面影があるなあと気になっていたが、あ、軽快なマイケル・フランクスか!
AWAでマイケル・フランクスはと検索してみると、あるある!
1976年の大ヒットアルバム Art of Tea.
vinyl盤で買った大きなジャケットが懐かしい。
ブログとなると、いまだにYouTubeのお世話になるのだが、今後、このあたりのソーシャルなユーザーインタフェースがこなれてくると、Spotifyに対する結構強力な障壁になる可能性はあるなあ。
EBAYが組む相手を間違えて、日本型経営のヤフーに敗北したというところもあるわけで。
とはいえSpotifyを触ってもいないので、価格と曲のラインアップ次第では、移ろいやすいユーザー心理は頼りない。
しかし、このあたりまで来ると、インターネットのもたらす消費者余剰(Consumer surpulus)はほんとに大きい。
消費者余剰というと少々イカツイが、サービスに払っていいかなと思う料金と実際に払った料金の差額だ。いわば、おトク感の市場全体の総計のようなものだ。
音楽のストリーミングサービスの競争が高まれば高まるほど、このおトク感は高まるが、本当に良いサービスが持続する必要もあるわけでそのあたりのバランスは難しい。
もう少し払ってもいいなと思ったUMANOは諸般の事情でDropboxに吸収され、今月半ばでサービスを停止することになる。残念だけれど、事業者としては、元の取れないサービスだったということなんだろう。
錦織のせいで、変な目覚めになってしまった。
僕には、テニスは、何が何でも、自分が応援する側に何が何でも勝ってほしい、負けると悔しくて、相手が憎くて仕方がないという風にならない稀有なスポーツだ。
それはトップ選手たちが、ギリギリのレベルで、常に修羅場を生きているという実感がすべての試合に満ちているからだ。
ツォンガと錦織の死闘も、フルセットのそれぞれに、それぞれの波があり、ドラマがあり、その波動のちょっとした加減で勝利が決まる。
勝ちも勝ったり、負けも負けたりと心底から思える珍しいスポーツだ。
これは僕だけだろうか。