21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

2011-01-01から1年間の記事一覧

晴れた日には瞑想がしたくなる

地下鉄が地上に出るところで、混雑の中でぎゅうぎゅう言いながら、窓の外を見ると、素晴らしい快晴の空が広がっていた。なにはともあれ、幸福な気分になった。人生で一番大切なのはやはり心の安定だと思った。ふっとスリランカなどの小乗仏教であるテーラー…

2012年、注目のテクノロジは、モバイル決済、ロケーション関連技術、拡張現実(エコノミスト)

年末のエコノミストの2012年予想のテクノロジー編が面白かった。来年の戦いは、モバイル決済、ロケーション関連技術、拡張現実(AR)とか。しかし、確かにソーシャルネットワークとロケーション技術と拡張現実技術が組み合わされると、まるで伊藤 計劃の…

NYT Lynn Margulisの追悼記事(Obituary)

11月25日にニューヨーク・タイムスが掲載したLynn MrgulisのObituary(追悼記事)。 彼女の最初の夫が「コンタクト」などのベストセラーで知られるカール・セーガンだったのは知らなかった。不眠症になった時に、彼が原作の映画「コンタクト」だけは、閉所恐怖…

新ダーウィン主義生物学者は、できそこないの経済学者(リン・マーギュリス)

Edge.orgというウェブサイトにはまっている。今は、一番新しい特集のLyn Marguilisという最近なくなった女流の進化生物学者とのインタビューや、 彼女に対する論敵たちからのTributeなどを読んでいる。 ジョン・ブロックマンは彼女のことをこんな風にまとめ…

奇跡のインタビュアー ジョン・ブロックマン

ジョン・ブロックマンが、今、一番注目しているとWiredのインタビューで言った、ロンドンのスーパーキュレーターであるHans Ulrich Obrist相手の1999年の対談を読んだ。http://www.brockman.com/press/1999.02.artorbit.html辣腕の文芸やソフトウェアのエー…

インプレサリオ ジョン・ブロックマンは日々何を読んでいるのか(Wiredインタビュー)

グーグルでジョン・ブロックマンを検索したらワイアードのインタビュー記事が見つかった。2011年2月3日付のWired UK版。 Duncan Graham-Rowe署名の記事。Edge.orgの記事や、「第三の文化」という彼のエッセイと重複するところは多かったが、この文化的大立者…

John Brockman 第三の文化(1991)

ジョン・ブロックマンのEdge.orgの活動宣言のような「第三の文化」(1991年)という20年前の文章がいい。Edge.orgに繋がっていく、志の強さのようなものがにじみ出ている。(圧倒的な意訳なので、原文をご確認ください。)第三の文化(1991年) http://www.e…

Edge.orgという知的活動を知っているか

昨日友人から教えられたEdge.orgというウェブサイトが抜群に面白い。http://www.edge.org/ ウェブページにはこんな説明があった。「Edge.orgとは会話である。でもEdge.orgはアルゴンクインラウンドテーブルやブルームズベリーグループとは違う。しかしこうい…

壁を作る人、壊す人(NYT)

ニューヨークタイムスにCostica Bradatanという大学教師が、壁というものについての面白いコラムを書いている。筆者が結局、最後に何を言いたいのかは必ずしも明らかではない。それは意図してそう書かれているのだろう。壁を作って、壊す、繰り返しが、歴史…

クラウド時代のITコンサルタント(NYT)

大企業ではなくて、中小企業や個人がそこそこ食べていけるようになるとすれば、雇用という観点から見ても、そんなにインターネットは悪いものじゃないはずだ。自分だけで、何かができるようになるというのはインターネットが持っている希望の部分だと思う。…

教科書のデジタル化はどこまですすむのか

アマゾンのデジタルブックの売上げが通常書籍の売上げを初めて超えたらしい。オンライン書店ということを割り引いたとしても、これはなかなかな動きのような気がする。キンドルというEリーダーを手にしたことがないので、Eリーダーのユーザーインタフェース…

ビジネススクールにはiPadが似合う(NYT)

スティーブ・ジョブスが生きていたら、次に革命を起こしたいと思っていたのは、テレビ、教科書、写真だったと、アイザックソンがニューヨークタイムスのインタビューに答えていた。テレビや写真はともかく、教科書というか学習という制度は、まちがいなく、…

歴史小説は役に立つ(ジョセフ・フーシェ)

歴史小説なんか読んで、何の役に立つと思わないでもない。ただの時間潰しといえばそれまでだが、そうとも言い切れない瞬間があるのが、人生の面白いところである。普通に働いている人間にも、魔の瞬間というようなものがある。成功の瞬間に自らを滅ぼすよう…

マネーボールという映画を観た

映画化されたマネーボールを観た。面白かった。ただ感動は、この原作本が出版されたときにあらかた感じていたので、それが映像化されたことによってさらにそれが深まったわけではない。ソロモンブラザーズの債券部の内幕を書いたライアーズポーカーで鮮烈に…

アイザックソン、ジョブスを語る

スティーブ・ジョブスの第一巻を読んでいる。この伝記で一番読みたいのは、iPadのユーザーエクスペリエンスをスティーブがどのように、狂気の完璧主義で作り上げていったかのミクロのプロセスである。その意味ではLisaとかのくだりは少々まどろこっしい。200…

EMI分割(技術が変えた産業構造)

狂気の改良者(Tweaker)のスティーブ・ジョブスが音楽産業に与えた破壊的な影響は有名だ。いまだにその倍音(Overtone)は続いているというウォールストリートの記事が出た。In EMI Split, Digital Overtones ETHAN SMITH記者 先週、EMIはシティグループによ…

スティーブ・ジョブスの表紙は素敵だ

スティーブ・ジョブスの第一巻の中頃を読んでいる。日々、iPadが肌身離せぬ状態になりつつあるので、そういった状態の原因を作ったジョブスの人生への関心が増しているからだ。朝めざめると、iPadを使って海外の新聞、雑誌を熟読するという新しい習慣が生ま…

ジョブスの本当の天才はどこにあったか(マルコム・グラッドウェル)

iPadに切り替えてから、ノートPCとタブレットはユーザーにとってまったく異なるタイプのデバイスであるということがわかった。ノートPC はいくら軽量になっても、キーボードに支配されている。PCとはつまるところキーボードなのである。英語を読むにはPC環境…

Moneyballは知識労働者が優勢になるという時代を先見的に描いた

フィナンシャルタイムスにマネーボール誕生をめぐる、マイケル・ルイスと、ビリー・ビーンのかかわりについて取り上げた面白いコラムが載っている。 http://www.ft.com/intl/cms/s/2/3f5cc88c-0b21-11e1-ae56-00144feabdc0.html#axzz1dd9vdPSOマネーボールは…

iPadでブログを書いてみた

今日もいい天気だった。のんびりと散歩した。早稲田正門から渋谷行きのバスに乗った。座席で、iPad2でツイートをしてみた。スマホはさすがに小さい。iPadも最初のバージョンは携帯用というには少々おおきすぎた。しかしiPad2は見事にサイズは調整されていて…

水戸黄門が終わった

水戸黄門というシリーズにいろんな思い出がある。大好きなシリーズだったわけではない。正反対だ。祖母がファンだった。理由は、はらはらしないで済むから。心配性の彼女は、寅さん映画が大嫌いだった。KYな寅さんが引き起こすハラハラドキドキが嫌だったの…

フレッド・ウィルソン的ブログの可能性

ツイッター、フォースクエアなどの旬なソーシャルメディア系育成に長けた、ニューヨークのベンチャーキャピタリストのフレッド・ウィルソンには人気ブロガーとしての顔もある。ぼくも、彼のブログの大ファンである。ソーシャルメディアという領域に対するな…

サロゲート

地デジ対応テレビを買って、スカパやWowwowの無料お試し期間で、映画を大量に録画して見ている。映画というコンテンツの強さをしみじみと感じる。地デジが鍵というよりは、これまでは、地上波とNHKの衛星放送に限られていたコンテンツが、一度に拡大した影響…

スマホの意味

スマホで街の写真を撮って、それをツイートしながら、東京を散歩している。こうやって、複数のPCとスマホを組み合わせた真の意味での他端末環境を体験することができるようになった。これまでは、複数のデスクトップと移動用のノートPCの間での、複数PC間環…

あの頃の未来

技術のEarly Adopterであることをやめて久しい。当初技術の使い勝手の悪さや、マニュアルの不備などが生み出すストレスが耐えるに値するほどの、感動を得られなくなったからだ。ある意味、新技術利用に対する限界効用が逓減したともいえる。Eメールが登場し…

スマホでブログ

スマホ入力にはまりついでに、どこまで、長文をスマホで入力し続けられるかを試そうと思って、スマホでブログを入力するインタフェースはどうなっているかを調べている。どうもそんなにすっきりとしたインタフェースは出来上がっていないような気がする。所…

スマホとブログをどう連動させるか

スマホで、ツイートをするようになってから、いろいろなことを考えるようになった。Device-agnosticな世界がどんどん発展すると、個別の端末で自分は一体何をしたいのかという意図を整理することを余儀なくされていく。キーボード入力に慣れ親しんできた自分…

キッズオールライトを見た

しばらくは、映画館に行く気もしなかったが、季節もよくなってきたのもあって、最近、八日目の蝉、ノルウェイの森、キッズオールライトと続けて映画館に行った。ノルウェイの森はのぞけば、良い選択だった。八日目の蝉は、誘拐犯の女が赤ん坊を連れて逃げた4…

目黒シネマでノルウェーの森を見た

ゴールデンウィークも終わりに近付いているが、さほど気温が上がってこない。去年のことはからっきし覚えていないので、今年が例年になく寒いのかどうかはわからない。ただ、節電や暗くなった東京というのが外気にも影響しているような気がする。まあ、根拠…

今日も地震があった

朝地下鉄の中で、地震があって、駅と駅の間で、車両が停止した。あまり混んでいなかったの、皆、動揺もなく、新聞や、スマートフォンや、文庫本を読みふけっていたままだった。ぼくはディヴィッド・ボダニスの「E=mc2」というアインシュタインの発見につい…