21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

政治の時間:イアン・ブレマー 安倍訪米を語る

自分の方針を明確に表明するということが必要な場合がある。 しかしひとたび表明された言葉は、どんどん一人歩きしていく。特に政治や外交の言葉というのは、自国語で語られた場合も、外国語で語られた場合も、結局は、多くの解釈、歪曲の対象となっていく。…

政治の時間:安倍氏のHonest-ish(正直派)演説(FT)

同じ内容の記事をいくつか続けて読むと、重複する部分もあるが、重複しない点、その記事の個性が見えてきて読みやすくなる。 その意味では、一定期間のChain-Readingは不可欠だ。 FTのタカ派じゃなく正直派(Honest-ish)な安倍演説という記事。 Edward Luce…

政治の時間:安倍演説をNYTはどう報じているか

録画した首相演説を見た。ハラハラ、ドキドキだけでなく、少し気恥ずかしい気分もあった。 <a href="http://nyti.ms/1zpZTTo" data-mce-href="http://nyti.ms/1zpZTTo">Video: Japanese Premier Addresses Congress</a> アメリカ的なユーモアやエピソードを入れたり、硫黄島からの手紙の敵味方の握手などアメリカ的な演出も工夫されている…

政治の時間:安倍首相米議会演説(FT)

早起きして、録画してあった安倍首相の米議会演説を見た。 <a href="http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150430/k10010065271000.html" data-mce-href="http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150430/k10010065271000.html">安倍首相米議会演説 全文 NHKニュース</a>www3.nhk.or.jp スピーチを見ながら、ドキドキした。安倍首相を支持しているとかどうかという次元ではない。 日本人が英語でアメリカ人に対するスピーチを行う…

音楽の時間:吉田拓郎 よろしく哀愁

「安井かずみがいた時代」は簡単に語りつくすことができない。 1968年にザ・フォーク・クルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」が大ヒットした。そのメンバーだった加藤和彦と吉田拓郎は同じ学年だった。 彼らの活躍に呼ばれるように、吉田拓郎は上京する。 …

音楽の時間:安井かずみがいた時代

近所に、安井かずみが、彼女の早逝(享年55歳)の最期をみとった年下の夫、加藤和彦と一緒に通った高級スーパーがある。 月に何度か、仲良く買い物をしていたと、何人もが、懐かしそうに話すのを聴いた。 彼女がそのスーパーに通ったのも、今は、遠い昔で、…

音楽の時間:ニューヨークの秋、そしてマラソン

耳にした曲のある旋律がとても心に残り、その部分を誰かに伝えたいと思うことがある。 年甲斐もなく、メロディとその元気の良さが大好きになったAKB48のヘビーローテションの終盤の「いつも聴いてた、Favorite Song、あの曲のように」というフレーズの展開が…

宗教の時間:一法庵のポッドキャスト

不思議なことがある。 人生における苦(というか僕の苦しみ)を考えたときに感じる奇妙な感覚だ。 精神的な不安とかストレスに対する対策という、功利的な理由で、僕も、マインドフルネスというものに出会った。 人間というものは、毎日、様々な苦(不全感、…

音楽の時間:やさしさに包まれたなら

日の出の時間が、5時前になってきた。 早起きな点だけは村上春樹と同じなので、4時過ぎに窓の外が明るくなってくると 身体と頭が急に起きだしてくる。 最近また地上波ラジオを聴くようになった。 ポッドキャストや記事の読み上げアプリに一気にハマッた反動…

音楽の時間:Jay ZのTidalはどうなった?

FoxのEmpireの方は大好評のうちにシーズン1が終わった。終わった瞬間に、シーズン2の話が出てくるほどの人気だ。 Empireの主人公ルシウス・ライオンのモデルの一人と言われるJay Zの方はそうもいかないようだ。 Jay Zはそもそも大金持ちだから困っていると…

理想の人生と幸福な人生

「理想の人生」と「幸福な人生」というのはどこか似ているようで、微妙にニュアンスが違うようだ。 理想の人生は、他人からの視線がどこかに交じっている気がする。 あの人の人生は本当に理想的だったよねと、あとでいわれるというような人生。本人がどう思…

理想の人生:村上春樹 走ることについて語るときに僕の語ること

久しぶりに村上春樹の文章を読んだ。 随分前に買って、ベッドの横に積んであった文庫本。 「走ることについて 語るときに 僕の語ること」 &lt;a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%B5%B0%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E…

21世紀的ラジオ;「千葉次郎の挑戦」の凄さ

デジタル環境では、ラジオだとかテレビだと電子書籍だとかいう従来の区別はほとんど意味なくなるだろうなと思う。 技術的な視点ではまったくなく、それを丸ごと前提としたユーザーとしての感覚である。 コンテンツ供給が爆発的に増加したので、逆に、受け手…

Redditの歴史 最終回;シリコンバレーの宇宙人

要約というには、少々長々とMashableの記事のことを書いてきた。 それには理由がある。Redditという光と影のあるウェブサイトが、今、メディア全体で起こっている新しい動きの一つの鍵を握っているような気がしたからだ。 ポッドキャストの世界で、シリアル…

Redditの歴史11:Yishan就任と幼児ポルノ問題

独立の企業となったRedditと新しいCEOを待っていたのは、どんどんコントロールの効かなくなっていくコミュニティの力と、それに対する不介入という哲学を貫くことの両立という困難な課題だった。Redditに対する純粋な愛情を持つYishanにもこれはあまりにも重…

Redditの歴史10:コンデ、Redditをスピンオフ

Redditのことがどこか気になるのはその匿名性にある。 Facebookのような顕名性がインターネットの倫理だというようなことばかりが強調されてきたが、匿名性の持つ安堵感というのは大きい。 その証拠に、Facebookでは、友人が増えれば増えるほど、投稿しにく…

podcastの時間:ポッドキャストのアナログなアウラ

NHK ラジオ深夜便で、三田完というNHK出身の小説家のインタビューを聴いた。 Amazon.co.jp: 三田 完:作品一覧、著者略歴 亡くなった小沢昭一のラジオ番組の脚本なども書いていた人らしい。 www.youtube.com 昔の音楽番組作りの話をノイズだらけのSONYの携帯…

ラジオの音

寝床の中で、ラジオを聴いている。インターネットのデジタル音とは違って、いつも微かなノイズが背景に聴こえる。ノイズというから邪魔かというとそうでもない。古い音楽放送の思い出を語る二人の中年男性の声と不思議に溶け合って、音にレトロな色合いをひ…

podcast の時間:携帯ラジオは死なない(か?)

年季の入ったラジオファンだ。子供の頃から、携帯ラジオで、落語を聴いたり、ドラマを聴くのが何よりの喜びだった。英語が好きになってからは、FEN(今はAFNとか言うらしい)ファンになった。 一時期、テレビ番組の音声まで聴こえたのだから、寝ながら族だっ…

Redditの歴史 その9:Reddit Gold決戦の金曜日!

一目ぼれの恋愛で結婚した二人。片方は、社会的にも認められたビジネスマン。彼は、恋人の野性的な魅力に魅かれた。しかし一緒に暮らし始めると、そのお互いの幻想がどんどん壊れ始める。コンデナストとRedditのM&Aにも隙間風が吹くのは早かった。とりわけ、…

StartupのSubredditが早速出来上がっていた;Redditは楽しい

さすがのReddit。すでにStartup、シーズン2のsubredditsができている。 Will you still be as interested in the Startup podcast now that it isn't about Gimlet? • /r/gimletGimlet Mediaの話だから興味があったので、別の会社と言われてもなあ。でも、…

podcast の時間:Startup シリーズ2 スタート!

Podcastブームの一方がSerialシリーズだとすると、もう一方がAlex BlumbergのGimlet Mediaだろう。パブリックラジオの世界で、優良作品を連発してきた辣腕プロデューサーが、営利の世界で作ったポッドキャスト制作会社のGimlet Media。 自分たちの起業風景を…

Redditの歴史その8;コンデナスト、Redditを買収

結婚と企業のM&Aは似ている。その出会いは常に、互いに対する幻想から始まるからだ。 お互いのことを知り抜いた、完璧な利害計算に基づいた恋愛というのは形容矛盾だ。 特に、新しいメディアという世界では、自分の夢に乗って天を駆け巡ろうとする若者と、地…

Redditの歴史 その7;崩壊の不安、売却というオプション!

起業というのは不安の連続であり、不安こそが日常なのだ。普通の人間にとってはありえないようなテンションとフラストレーションが続く。スタートアップというのは、そういう連中ばかりが集まっている不思議な空間なのである。でも心中はいつも穏やかではな…

宗教の時間:山下良道の声

山下良道という僧侶がいる。 山下 良道 | Facebook 彼は2006年に日本に帰ってきてから、自分の声で一つのことを語り続けている。 死んだら終わりの命から、死んでも死なない命への世界観の転換である。 霊性ということに対して、否定的な感覚が先走るのが、…

Redditの歴史 その6;ライバルDiggとの激突、そしてsubredditsの登場

前回は、Paul Grahamのプレッシャーで、短期間にサイトオープンに追われるSteveとAlexisだったが、サイトオープン後は、本当のライバルとの激突が始まる。 Diggとの競争だ。 DiggはシリコンバレーのインサイダーであるKevin Roseが設立にかかわったサイトだ…

Redditの歴史 その5:サイトオープンに向けて!

どんなビジネスにせよ、立ち上げるということは大変なことだ。起業ということだけを唯一の目的とした仲間と競い合って切磋琢磨するという地理的環境というものの意味は大きいかもしれない。 シリコンバレーの意味は、テクノロジー関連の大学、人材、情報の集…

Redditの歴史 その4;名前が決まった!

Alexisがソーシャルメディアで注目を集める方法というプレゼンをしている。日本の捕鯨への反対運動に関連してというちょっと苦笑してしまう内容ではあるもの、このRedditというサイトの本質を説明している。 アレクシス・オハニアン:ソーシャル・メディアで…

波乱万丈 Redditの歴史 その3;列車の中で受け取ったOK

ポッドキャスト黄金時代の先駆けともいえる、大人気ポッドキャストのSerialブームの裏の立役者とも言うべき、米国の2チャンネルRedditはどうやって誕生したのか。 Mashableの記事はゆっくり読んでいくと、実際、今のアメリカのWeb 2.0(古臭い言葉になったの…

波乱万丈Redditの歴史 その2;Alexis Ohanianが帰ってきた!

Y Combinatorという有名なアーリーステージ投資育成企業がある。事業のアイディアと情熱とスキルを持った若者たちを集めて、起業のプロセスのイニシアティブを取る投資家だ。VCの世界では、インキュベーターとアクセルレーターというアーリーステージのプレ…