21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

真夏の曇り空は悪くない

軽く夏休み気分の休暇を取ったら、東京は一気に気温が下がり、いたって過ごしやすい曇り空になった。東京駅のオアゾの丸善の洋書部にいったら、ようやくクリス・アンダーソンのFreeが入荷されていた。ハードカバーかと思いながら手にとって、他の本を眺めて…

セマンティックウェブ企業 Zemanta

スロベニアに本拠を置くベンチャー企業にZemantaという会社がある。セマンティックウェブ企業群と分類されるようだ。この分類は、マンハッタンのベンチャーキャピタリストのFred Wilsonが名付け親だ。この会社はFred Wilsonが率いるUnion Square Ventureのポ…

中国ロックは、ゴミCDから生まれた

Carsick Carsの中南海というノイズのようなリフレインがやけに耳について仕方がない。フジロックに参加する、Sonic Youthについてこないんだろうか。もう少し知りたいという余韻から、検索していたら、アンディ・ベータのインタビューが見つかった。これが、…

北京アンダーグラウンドミュージック事情(Carsick Cars)

北京の大学生たちを中心に、急速に、パンク、ポストパンクのようなアンダーグラウンドシーンへの人気が高まっているらしい。その中心にいるのは、23歳の、華奢な青年だ。名前はZhang Shouwang、彼の率いるバンドはCarsick Carsだ。ユーチューブで、彼の、演…

Made In Chinaの裏側

ニューヨークタイムスは、アップルのiPhoneを製造している中国の会社で、試作機がなくなり、疑われた25歳の若者が飛び降り自殺したというニュースがあった。David Barboza名の記事。http://www.nytimes.com/2009/07/27/technology/companies/27apple.html?re…

くたばれヤンキース

今週のニューヨークタイムスの日曜版で、Toureというライターが3冊のヤンキーズ本を取り上げて、このチームの変貌と、ステロイド禍について語っている。「くたばれヤンキース(Damn Yankees)」A-ROD By Selena Roberts (Harper/HarperCollins Publishers. …

音楽の時間:ムーンウォーク

マイケル・ジャクソンが死んだ。その後の大騒ぎも僕にとってはどこか遠くで起こった出来事にすぎない。ジャクソン5の頃の愛らしさから遠く離れ、整形を繰り返した彼の現在には、怖れに近いおののきすら感じる。 人並みにベストセラーのスリラーぐらいは聴い…

音楽の時間;かつて母は彼をビリーと呼んだ

ビリー・ストレイホーンという52歳で死んだジャズミュージシャンがいる。デューク・エリントンに影のように寄り添いながら、Take the A Trainなどの名曲を作曲し、編曲にも天賦の才能を発揮した。エリントンは、彼を家族同様に扱い、自分の庇護のもとで自由…

天体観測

皆既日食は、雲の中で終わってしまったらしい。ベストスポットの奄美大島は、暴風雨でそれどころじゃないようだ。高校の時の友人に天文少年が多かったこともあって、一時期は、高性能双眼鏡を使って、天体観測をした時期もあったが、基本は、交際術としての…

2005年の松井秀喜

松井のNYTの記事を読んで、ちょっとさみしくなって、ブログの過去のアーカイブを眺めていたら、2005年の8月。まだ元気いっぱいの松井秀喜が、MLBという神話世界の中で輝いてた頃の自分が感動しまくっているブログがあった。 メジャーリーグベースボールとい…

がんばれ松井!

蒸し暑い小雨の中のミーティングから戻ってくると、同僚が、松井がサヨナラホームランを打ったよと嬉しそうに言った。松井秀喜のファンというのは実はかなり多い。だから、ひどい故障をして以来、松井がヤンキーズでもう一つ活躍できない状態に切歯扼腕して…

グレートギャツビーに関するいくつかの記憶

夏バテ気味で、冷房にあたると頭痛がするので、三連休というのに、何度もぬるい風呂で長風呂しながら、村上春樹が翻訳したグレートギャツビーをずっと読んでいた。村上春樹は、この本の長いあとがきで、自分が作家として影響を受けた作品として、スコット・…

象使いはシノポリが好きだろうか

1978年に、「風の歌を聴け」でデビューした村上春樹に、ぼくはすぐに夢中になった。当時大学生だったぼくは、その短く、Crispyな文体とその洒落た固有名詞と、その教訓的なフレーズにひきつけれた。とにかく夢中だった。そういった当初の熱狂は、薄れ、彼が…

「ハルキ・ムラカミと言葉の音楽」を読んでいる

1Q84を読んだからというのでもないのだが、村上春樹に関係した本や、村上春樹の昔の本を読みなおすようになった。村上春樹の文体というのは魔力のようなものがあって、読んでいるうちに、文体が憑依してきて、彼の文体に乗っかって、何かを表現したくなって…

僕はこんな村上春樹の短編が好きだった

1Q84をめぐって、多くの人々がいろんなことを語りはじめている。作品について語るということを自分でやってみると、どこか、子供の頃の何かを何かで置き換えていく遊びに似ているような気がしてならない。ある物語を、理解するということが、何か、自分が理…

最近はPodcastよりは文庫本

新しいメディアが登場すると、人間のライフスタイルがどう変化するかは、当初はなかなか想像しにくい。大体において、限られた情報と想像力に基づいた話なので、大したことが思い浮かばなくても当然かもしれない。ただ、何年か経ってみると、びっくりするほ…

アーレントの「活動」、そして大塚英志と東浩紀

大塚英志と東浩紀の「リアルのゆくえ」という対談集を読んだ。大塚さんの村上春樹論が面白かったので、その延長で、昔買って、書棚の隅に置きっぱなしになっていた、彼の、ストーリーメーカーやら、この対談集やら、引っ張り出して来て、週末読みふけった。…

村上春樹 目じるしのない悪夢

村上春樹が、オウム事件に直面して、尋常ならざる集中力で書きあげた「アンダーワールド」というノンフィクション作品がある。事件に出遭った人々への無数のインタビューによって構成されている。その「アンダーワールド」の最後に、彼は、「目じるしのない…

1Q84はスターウォーズ

青山の国連大学の裏の方にある、青山ブックショップにいつものようにふらっとはいったら、店員が販売用の特設テーブルを忙しそうに設営していた。村上春樹の新作らしかった。1Q84という不思議なタイトルの本が2冊、店頭に並べられ始めた。店内放送で、本日よ…

マイクロソフト夏の陣?クロームOS大戦争

ツイッターは、ニュースメディアやブログスフィアで時々刻々生まれるコンテンツをリアルタイムでフィードしてくる。毎朝起きると、そそくさとメールの確認をすると、ツイッターを開くことが習慣になった。Twittoratiなどというツイッターとブログのトップサ…

OS戦争、ただブログが書き続けられさえすれば

グーグルが自社ブログで、新しい携帯デバイスとして、拡大が見込まれている低価格のネットブックPC用のOSとして、グーグルクロームOSの開発を開始すると発表した。テクノロジー関連のブログスフィアでは、一斉に今後のグーグル対マイクロソフトの一騎打ちの…

ハリウッド版「実録フェイスブック」なんて見たいかなあ

フェイスブックのクリス・ヒューズのことを調べている。今は、ボストンで、ベンチャーキャピタルのentrepreneur in residenceという立場になっているらしい。これは、プライベートエクイティだとかベンチャーキャピタルが、CEO、CTO候補などを囲う面白いやり…

フェイスブックとオバマ大統領

ブログの過去のアーカイブを眺めていたら、フェイスブックの創業者の一人が、オバマ候補のSNS戦略を指揮しているというウォールストリートジャーナルの記事が目にとまった。2007年5月27日という日付も懐かしい。オバマ旋風の中核のところに、SNSがあるという…

マルコム・グラッドウェルがクリス・アンダーソンのFREEの書評を書いている

ロングテールの著者クリス・アンダーソンが、Freeという新しい本を出版したというニュースがツイッターや、そこここで語られ始めた。洋書を置いている本屋に行ってみようかなと思った。最近、洋書をすんなりと、アマゾンで買わなくなり、必ず、本屋で自分の…

グーグルと広告代理店、昨日の敵は、今日の友、明日はどっちだ

「想定範囲内の」動きではあるが、インターネット企業と既存勢力の合従連衡(あるいは野合?)が始まった。敵味方が、手を携えなければならないほど、今回の共同の敵(世界同時不況)は手強いということなのかもしれない。ただ、これが永久平和になるという…

ニコニコ動画は、スポーツ観戦を救えるか

今年のMLBはつまらない。イチローは絶好調だが、松坂も上原も故障者リスト入りだし、松井もヤンキーズであまり必要とされなくなったようで淋しい。最近は、深夜のプレミアリーグ今年のベストマッチのような番組を毎回録画して、ウィニングイレブンとからめて…

クックパッドは上場するらしい

クックパッドが株式公開するかどうかは知らないがと、昨日のブログを書き終えた数分後、グーグルの検索結果の中にクックパッドIPOという記事が見つかった。それほど、株式市場というものへの関心がなくなっているのかとしみじみ思った。そういうことが、決し…

クックパッドあるいは、グーグルの補完財戦略という信憑

西新宿に、コクーンタワーというちょっと目を引く新しいビルがある。東京モード学院という会社の拠点があるらしい。北京オリンピックの鳥の巣ほど、悪趣味かつ無責任じゃない感じだが、ちょっとそのざらざらとしたテキスチャーに触れたくなるような建物だ。…