21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

昨晩、プレミアリーグのリアルを垣間見た;日本対イングランド

昨日の日本代表のイングランド戦は、久しぶりに面白かった。実力差は言うまでもなかったが、日本代表に韓国戦ではまったくなかったスピード感が蘇り、前半だけでいえば、セカンドボールや、前線でのパスカット等もかなりの率で成功していた。さらには、早い…

NYT 中国経済の行方(日本と比較した場合)

今回の経済危機で、身にしみてわかったのは、世の中は持ちつ持たれつだということである。小さな集団の中では自明な事実が、近代社会が成長する過程で少々見えにくくなっていた。小さな集団の中では、この言葉は道徳的というか、ある種の優しさを持って使わ…

三谷太一郎 「ウォール・ストリートと極東」は面白い

東大名誉教授で日本政党政治史の大家の三谷太一郎先生が、「ウォール・ストリートと極東;政治における国際金融資本」(東京大学出版会)というとびっきり面白い学術書を出版された。ギリシア危機や、ユーロの動揺というものが、近代日本の起源への記憶を生…

クルーグマン 大統領の宿敵

クルーグマンが、ヘラルドのいつものページに「宿敵(old enemies)」というコラムを書いている。オバマ大統領の政敵についての面白い見立てだ。Rand Paulなどに代表される、一見、ポピュリズムの台頭のような動きだけに目を囚われていると、真実の敵が見えて…

タイラー・コーエン「ギリシアはなぜみかけより貧しいのか」

Tyler Cowenの「ギリシアはなぜ見かけより貧しいか」というコラム。(日経BPから「インセンティブ」が、出版されている、魅力的な書き手だ。)ユーロという制度の持つ難しさを克明かつわかりやすく説明しているということで稀有なコラムだった。ぼくが経済学…

角川総一 毎日5分の「日経新聞」道場

大学に入学して、経済学を学び始めたときのことを思い出している。買いたての教科書の説明は、世間知らずの学生の頭にはすっきりと入らなかった。経済学というものが複数の変数の相互連動によって決定されるという大づかみの理解は大事なのだが、実際に、そ…

大救済時代(Too Big To Fail)は終わらない

ニューヨークタイムスのRoss Douthat署名の、大再編(The Great Consolidation)というコラム。要旨は、世界中で、経済危機を契機に、反政府、反エリート的な風が強くなっているように見えるが、実のところ、こういった経済危機を引き起こした各国のエリート…

ヨーロッパの夢の終り?

ユーロの動揺は収まらない。日本では、ユーロへの輸出依存度の高い企業の株が売られている。ソニーは対ユーロで1円の円高が、70億円の減益要因になるという。今期の想定レートが125円なので、現状の115円などという水準が続くとすれば、数百億円規模の減益に…

映画「グリーンゾーン」を観た

東京は眠らない。あまり夜遊びをしなくなったので、東京の週末の深夜を久々に見た。六本木ヒルズの映画館で、たくさんの外国人たちにまじって、Paul Greengrass監督のグリーンゾーンを見た。イラク侵攻時を当時のブッシュ大統領が正当化するために使った大量…

イギリス連立政権の行方(ニューヨークタイムス)

ギリシア危機に揺れるユーロ圏だが、通貨統合からは一歩距離を置いている英国も、財務赤字のGDP比率は11.8%とギリシアの13.6%に迫る勢いだ。その意味では久々の連立政権の課題は重い。ニューヨークタイムスのイギリスの連立という論説。 http://www.nytime…

クルーグマン ギリシアとアメリカ

ギリシア危機が、米国では、医療改革などオバマ政権の目指す福祉国家への方向を阻止するために不当に用いられていると、クルーグマンが批判している。長期的財政赤字を解消しなければ、今のギリシアが明日のアメリカの姿だと共和党は主張する。その背景にあ…

IMF大活躍

アイスランド危機、ギリシア危機と、久々に、金融危機専門のインベストメントバンカー、ディールメーカーとしての存在感を増しているIMFの長であるDominique Strauss-Kahnのインタビューが面白かった。実際、ユーロ圏全体によるギリシアを含むPIIGS諸国を対…

ドイツ国民はギリシア叩きをしている暇があるんだろうか

ギリシア救済に関して、ドイツ国民の中に、あんな金遣いのあらい連中のつけを何故自分達が支払わなければならないのかといういわゆるEuro Scepticism(ユーロ懐疑主義)が強く、メルケル首相の与党の直近の選挙での敗北に繋がったという。なんとなくわからな…

市場対国家 ユーロ防衛

今日の新聞を読んでいると、引き続き、ギリシア危機がトップだった。とりあえず、ギリシア支援という枠組みで検討していたが、市場は、ユーロ各国の足並みが揃わないことと、ユーロの中心であるドイツの国民が、ギリシア支援に対してネガティブな反応をして…

トム・フリードマン「生まれたての赤ん坊が初めて見るものは」

日本の報道だけに触れていると、日本だけが、世界に出遅れて、無策で、どうしようもない気になってしまう。でもヘラルドを読んでたら、けっこうどうしようもないと感じているのは、日本だけじゃないことがわかる。トーマスLフリードマンが、ギリシア危機や英…