21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Howard Zinn死去;普通であることのラジカルさ

Howard ZinnのA People’s History of the United Statesを読んだ時、米国の正史とはかけ離れた赤裸々な米国の血まみれなリアルな過去の記述にある意味ぎょっとしたのを鮮明に覚えている。ちょうどその頃、米国という国の異様さを感じていた頃だったからだ。…

ニューヨークタイムス 日米同盟は日本防衛にとってBargain

国と国との関係も、人と人の関係と同様、自分の言い分だけを通すわけにはいかない。相手方の言い分に耳を傾けることなしには、一定の妥協には至らない。沖縄の基地問題も、同様に、米国にも言い分がある。ニューヨークタイムスの論説を最近じっくりと読むよ…

ニューヨークタイムス Fackler記者 中曽根元首相インタビュー

ニューヨークタイムスのMartin Fackler記者が、中曽根元首相に対するインタビュー記事を書いた。とりたてて、鋭い切り口が見受けられるわけではないが、英語に訳された、中曽根氏の発言には、日米関係の歴史の蓄積が感じられた。(中曽根さんは91歳。今日、O…

自分のTLにあらわれる、リアルタイムの過去

リアルタイムに生じたことに対して、自分がツイートしたことをTLをさかのぼって眺めてみると、リアルタイムな自分の姿がちょっと距離感を持って眺められて面白い。昨日のDay in the Life. 文科系トークラジオは比較的長距離の移動のときに、よく、固めて聞い…

フィナンシャル・タイムズの元特捜部長インタビュー

フィナンシャルタイムスのMure Dickie署名で、元特捜部長の宗像紀夫氏へのインタビューを中心とした、現在の、日本の特捜の有する権限の大きさについての批判の記事が掲載された。サンプロの際の、宗像氏の居住まいの悪さを思い出した。検察というものに対す…

ニューヨークタイムス 「新しい日本、新しいアジア」

プリンストン大学の政治学教授のG. John Ikenberry とジョージタウン大学の国際関係論教授で 外交問題評議会のシニアフェローであるCharles A. Kupchanが、日本の鳩山政権が目指す、独立路線というものは、最終的には、アジア地域と米国の利益にかなうものだ…

ヒラリー・クリントンの情報の自由についてのスピーチ

グーグル問題をめぐる、中国政府と米国政府と公式の応酬や、中国の国営メディアの反応などの中にあらわれる、微妙な政治問題における言葉の外交が面白い。ウォールストリートジャーナルのSiobhan Gorman 、Sky Canaves署名の記事。http://online.wsj.com/art…

ニューヨークタイムス「日本の検察捜査」

ツイッターで、何度も、ピックアップされていたニューヨークタイムスの検察関連の記事を自分で読んでみることにした。Martin Fackler署名。これはFTの記事に比べれば、かなり、旧体制の免疫システムである検察がなりふりかまわず、日本の旧体制を制圧する小…

日経が引用したFTの小沢氏批判の記事

日経でFTが引用されていた。現状の検察対民主党という軸では、NYTの記事が検察に対する批判、FTが小沢氏に対する批判というような引用である。FTの論調が気になったので、実際に読んでみた。FTの中の官僚システムに対する問題提起、検察のメディアリークに対…

インターネット政治の理想と現実(インターネット政治はもはや民主党のお家芸ではない)NYT

SNSやツイッターが今後どのようにこの国の政治を変えていくのだろうと期待している。そんな気分にちょっと水を指すような、1,2年早めにインターネット政治が実現しているアメリカから、インターネット政治、夢と現実というようなニュース。ROSS DOUTHAT署名…

グーグルなしでは、困ってしまうと中国のエリート層は嘆く(NYT)

地下鉄の中で、週刊朝日の上杉隆さんの「検察の狂気」という巻頭記事を読んだ後、ヘラルド・トリビューンのグーグルがいなくなったら俺たち困るという中国のエリート層の反応についての面白い記事を読んでいた。SHARON LaFRANIERE署名の記事。 現実のグーグ…

法輪功はデジタルに反撃する

ニューヨークタイムスのBrad StoneとDavid Barboza連名の記事。中国政府の役人たちと、海外の反体制派の、サイバー空間での、戦闘が詳細に描かれていて、サイバー戦争の日常が良くわかる面白い記事だった。Scaling the Digital Wall in China(中国のデジタ…

分散を通じて安全性を高めること

クラウド世界のサイバー攻撃が気になって仕方がなくなった。cdixonのセキュリティに関するコラムはそんな大掛かりな話ではないものの、分散を通じての安全性ということを書いている。Security through diversityhttp://cdixon.org/2010/01/12/security-throu…

中国VSクラウド世界 サイバー戦争

朝から、ツイッターで、小澤政治資金問題についてのツイートを読んだり、コメントしてたりしたら、もう11時でびっくりした。一つの論点にはまると、結構、没入してしまうのが、ツイッターの特徴かも知れない。ブログと決定的に違うのは、外部の時の流れと、…

グーグルが中国撤退してまで守ろうとしたものは何か(ニコラス・カー)

ニコラス・カーのグーグルの中国撤退に関する見立ては、彼が以前に書いた「グーグルが本当に怖い理由(補完財の戦略的価値)」のロジックが首尾一貫して流れていて、極めて明快だった。http://ameblo.jp/whatawondefulworld/entry-10105583056.htmlhttp://ww…

ニコラス・クリストフの「グーグル対中国」(NYT)

ニューヨークタイムスの記者で、北京、東京駐在経験の長い、Nicholas D. KristofがニューヨークタイムスにGoogle Takes a Stand(グーグル中国に物申す)という熱いコラムを載せている。http://www.nytimes.com/2010/01/14/opinion/14kristof.html?ref=globa…

岡田クリントン会談を読む

日経新聞の「低位安定を探った日米外相」という社説。 『普天間基地の移設問題で平行線の見解を述べ合い、同盟深化への協議開始で一致した。日米関係がこれ以上傷つくのを恐れた外交的知恵なのだろう。』まあ、外交というのは、いろんな観客に対して、一度に…

公務員制度改革はどこにいった

民主党が何を放棄したならば、ぼくは、この政党に投票するのをやめるのだろうか。ぼくは、多くのマニフェストの中で、公務員制度改革が一番重要なことだと思って投票した。官僚政治のもつ縦割り、無責任性、非科学性(非経済学思考)が、日本のシステムを停…

小田嶋隆のツイッター論

小田嶋隆さんのツイッター論は深くて、心配性のぼくには、ずっしりと思い手応えを残した。「伝書鳩は誰のメッセージをつぶやくのだろう」このURLをクリックして本文読んでくださいで本来おしまいだと思うのだが、あまりに怖かったので、自分でおさらいしてみ…

贈る言葉としてのミドルメディア

内田樹さんが、ブログで、今後のメディアのことを語っていて、とても面白い。昔は、内田さんのブログをまずチェックするところから朝が始まった。彼の出版された本はすべて買っているし、ほとんど読んでいる。すべてとほとんどの差分は、彼のレヴィナスの翻…

ポッドキャスト、ラジオそしてツイッター。ジャーナリズムの未来

Podcastを聴くのにぴったりの時間というものがある。これはあくまでも個人的な嗜好性の話なので、普遍化できるかどうかは定かではない。第一に、移動中の地下鉄の中、しかも、新聞や本を読むには、眼がつかれているか、気が入らない時。あるいは、混雑してい…

国民主権ということとインターネット

官僚主導政治はかなり手強い代物だ。過去半世紀以上日本を支配してきた政治、経済、マスコミも含めた全体システムだから、ちょっとやそっとでは死に絶えない。それが自己保存運動を全力をあげて行っている。官僚、検察、マスコミが一体となって、民主党を恫…

本日のツイッター活動を眺めてみると

おそらくクライアントをしっかり理解すると、自分のTLを総覧的に見ることができるんだろうが、自分のTL(ashlink56 https://twitter.com/ashlink56)をブログでまとめてみた。RTでは、上杉隆さんの記者クラブ批判。米国のマスメディアが、日本オフィスを続々…

週末ぼくのPCはまるでスマートフォン

週末になると、PCに向かっている時間は圧倒的に短くなる。自宅にいることや、散歩することが多くなるからだが、意図的に、本を読むことに時間を割り当てているからだ。ウィークディは、やはりオフィスで本を読んでいるわけにはいかないから、PCで、ツイッタ…

ジョセフ・ナイの普天間問題についてのコメント(NYT)

朝のヘラルド・トリビューンの論説欄を見たら、ジョセフ・ナイが普天間問題にコメントしていた。グーグルニュースで検索したら、朝日新聞のウェブサイトにこんな報道があった。それ以外はさほどひっかかってこなかった。http://www.asahi.com/international/…

TweetDeck最高

TweetDeckをダウンロードした。ウェブに比べると、マルチコラムで、3つの別のTLをフォローすることができるので、見やすくなった。あとは、通知ウィンドウがいい。新着ツイートを受信するごとに、ツイートごとポップアップするので、とても便利だ。こういう…

ツイッターはとても仕事に役に立つ

ツイッターで遅ればせながら、リストという機能を使うようになってから、一気にぼくのツイッター界隈が整理されてきた。最初は、日本語と英語と、情報サイトというように分離したのだけれど、リスト変更の簡単もあって、Academicという分類もするようになっ…

Nexus Oneはオープンな夢を見るか

地下鉄の中で、ヘラルド・トリビューンで、David Pogueの Google's phone is great, but nothing has been revolutionized(グーグル携帯は凄いが、それ自体に革命性はない)というコラムを読んだ。昨日あたりから、ツイッター界隈でも、随分NexusOneのtweet…

習慣性の強さともろさ

地下鉄に乗ったら、かなりすいていたので、思い切り、キオスクで買ったヘラルド・トリビューンを両手で広げて、一度に何が書いてあるか、チェックするために、ページを繰った。これが総覧性だ。技術的には、この総覧性は乗り越えられるはずだ。でもビジネス…

ツイッターのリスト機能はいいな

マニュアルを読まない性格が変わらないのでウェブサービスを無手勝流でとにかく使ってきている。David Carrの、ツイッターは大河のようなもので、常に流れを見つめているわけにはいかない。必要な時に、コップで水を救えばいいのだという文章に啓発を受けて…