21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

2009-01-01から1年間の記事一覧

大晦日に国家百年を考えてみたり

大晦日もいい天気だ。昨日は一日、年越しの買い物と、大掃除(窓拭き中心)で終わった。レコード大賞というものが、30日に引越ししてからめっきりその風物詩としての力を失ったのもあり、テレビもさほど見ず、ラジオを聴きながら、たまに、「小田和正のクリ…

WSJの民主党予算批判

日本版ウォールストリートジャーナルのウェブでTokyo Budget Blowoutという民主党の予算に対する批判記事の訳が出ている。果たして、このビジネスが永続性を持ちうるのかを疑問視する人も多い。でも、こういった記事が即座に日本語で読めることには意味があ…

小田和正 クリスマスの約束

クリスマスの夜は、昔の学校の仲間の飲み会だった。赤坂で、若干年格好は違うが、 中年から初老に向かいつつある男が集まった。会社に入ってから数年立った後、、2年間、東京からは少々離れた田舎で寮生活を共有したということもあって、頻繁とは言えないも…

本田由紀 「教育の職業的意義;若者、学校、社会をつなぐ」を読む

この本は、真面目な怒りと、何かしなければならないという気持ちが充満している本だ。この人の本は初めて読んだが、とにかく真面目な人だと思った。そして、その真面目さは、いつも、対立につながっているのかもしれない。出だしから、「あらかじめの反論」…

散歩にツイッターはいらない

今日は東京は一日天気も良く、寒くもなく、だから、午前中から気まま散歩に繰り出した。はじめは、目黒権之助坂界隈の散歩。目黒シネマの麻生久美子二本立てに心引かれたが、ナントカ沼っていう妙な方からの始まりだったので、やめて、五反田の方に向けてぶ…

菅原琢「世論の曲解」を読む

テレビや新聞の報道でいつも気になるのは、世論調査というものを大上段にふりかぶって、政府の行動を批判するというパターンの多さである。いつも不思議なのは調査されたのは誰かということだ。視聴率調査も世論調査も、自分のまわりであまり対象になった人…

「政治利用」の政治利用

大竹まことのゴールデンラジオのPodcastを愛聴している。その中の、週刊朝日の山口編集長の回に、「天皇の政治利用」における官僚の巧妙な詐欺的情報操作の可能性について話していた。今回のマスコミの取り上げ方が腑に落ちないぼくには、興味深い内容だった…

懐疑主義のすすめ

いまのところツイッターは、ぼくにとっては発信ツールというよりは、皆さんのつぶやきを、ヘッドラインニュースのようにとりこんでいる方が多い。今日も、池田信夫さんがつぶやいたBBCのJustin Rowlattという記者が書いたin praise of scepticismを読んだ。…

ハーバードビジネススクール、ツイッターを議論する

マッキンゼーのコンサルタントたちのビジネステクノロジーに関するブログの中で、リンクされていたハーバードビジネススクールのAndrew Mcafee(Enterprise 2.0の筆者)が、ツイッターに関してビジネススクールで行ったディスカッションに関するコラムが面白…

ラジオの時間

東京の朝、雲も多いが、晴れそうだ。ただ、風が強く、寒い。今年初めてコートをきた。まわりから、やたら寒くないですかといわれはじめたからだ。毎年、寒くて着るというよりは、まわりで着てないのが自分だけというのに気づいてから、ようやくコートをはお…

「ナガラ視聴」のすすめ

前回のブログで、 「まず、最初にわかったのが、自分が、ながらができないということだった。iPodを聞きながら、メールを書くとか、本を読むとか、翻訳をするとかがまったくできない。こういう体質だと、必然的に、ひとつひとつのメディアを使う時間のすみわ…

ぼくにとってのツイッター

津田大介さんのツイッター社会論を読んだ。得意の自己流で始めたせいで、いまだに、140字べた書きする以上のことができていないし、他の人達のReply Retweetやハシュタグがついた文章の文法も呑み込めていない。つきつめると、短い気軽なブログと、リアルタ…

SF:伊藤 計劃という想像力のかたち

SFというものが、読書の中心にあった時代からはとうに数十年が経過している。学生時代、海外のSFが中心で、「幼年期の終わり」などに思考の根源のあたりをゆすぶられるような感動を味わった記憶がある。その後、完璧に社会化される過程で、ぼくは、自分の目…

Freeをめぐる論争(Attention Economy)

最近、セマンティックウェブ分野で活発に投資しているユニオンスクエアベンチャーというベンチャーキャピタルの中心パートナーであるFred WilsonのA VCというブログを愛読している。http://www.avc.com/今日のブログで、彼が、同僚のパートナーである、Brad …

トロイの馬なんか怖くない(か?)

最近、お気に入りでもよく開くサイトを開けると、追っかけで、正体不明の海外のアドネットワークが現れるようになった。それで気持ちが悪いので、シマンテックでスキャンしたら、そんなに悪質ではないし、危険性もないけれど、一種のトロイの木馬である、Dow…

朝飯前にオンライン

しかし、この高温多湿だけはどうかならないだろうか。今年の夏は、湿度にいためつけられている。湿度と空調のあいだで、身体が七転八倒している感じだ。ニューヨークタイムスの「朝飯前のオンライン」という記事を読んだ。Breakfast Can Wait. The Day’s Fir…

高温多湿の中で、「虐殺器官」を読んでいる

本物のモンスーン気候の中ではとうてい生き延びられない。最近の高温多湿な日々にはそんな気分にさせられる。なにも読みたくないし、なにも見たくない。だからといって、冷房漬けだと、身体中が、腐敗していくような気がする。だいたいが、街を歩き回ること…

ヤフー切腹

週末には、東京から離れる電車に乗ることが多い。1時間近い電車は、読書にも適しているが、なぜか、iPodな時間になってしまう。週末は、さすがに、ウィークディのPCスクリーン漬けのしわよせが来て、眼や頭が疲れているせいもある。でも、最近気づいたのは、…

真夏の曇り空は悪くない

軽く夏休み気分の休暇を取ったら、東京は一気に気温が下がり、いたって過ごしやすい曇り空になった。東京駅のオアゾの丸善の洋書部にいったら、ようやくクリス・アンダーソンのFreeが入荷されていた。ハードカバーかと思いながら手にとって、他の本を眺めて…

セマンティックウェブ企業 Zemanta

スロベニアに本拠を置くベンチャー企業にZemantaという会社がある。セマンティックウェブ企業群と分類されるようだ。この分類は、マンハッタンのベンチャーキャピタリストのFred Wilsonが名付け親だ。この会社はFred Wilsonが率いるUnion Square Ventureのポ…

中国ロックは、ゴミCDから生まれた

Carsick Carsの中南海というノイズのようなリフレインがやけに耳について仕方がない。フジロックに参加する、Sonic Youthについてこないんだろうか。もう少し知りたいという余韻から、検索していたら、アンディ・ベータのインタビューが見つかった。これが、…

北京アンダーグラウンドミュージック事情(Carsick Cars)

北京の大学生たちを中心に、急速に、パンク、ポストパンクのようなアンダーグラウンドシーンへの人気が高まっているらしい。その中心にいるのは、23歳の、華奢な青年だ。名前はZhang Shouwang、彼の率いるバンドはCarsick Carsだ。ユーチューブで、彼の、演…

Made In Chinaの裏側

ニューヨークタイムスは、アップルのiPhoneを製造している中国の会社で、試作機がなくなり、疑われた25歳の若者が飛び降り自殺したというニュースがあった。David Barboza名の記事。http://www.nytimes.com/2009/07/27/technology/companies/27apple.html?re…

くたばれヤンキース

今週のニューヨークタイムスの日曜版で、Toureというライターが3冊のヤンキーズ本を取り上げて、このチームの変貌と、ステロイド禍について語っている。「くたばれヤンキース(Damn Yankees)」A-ROD By Selena Roberts (Harper/HarperCollins Publishers. …

音楽の時間:ムーンウォーク

マイケル・ジャクソンが死んだ。その後の大騒ぎも僕にとってはどこか遠くで起こった出来事にすぎない。ジャクソン5の頃の愛らしさから遠く離れ、整形を繰り返した彼の現在には、怖れに近いおののきすら感じる。 人並みにベストセラーのスリラーぐらいは聴い…

音楽の時間;かつて母は彼をビリーと呼んだ

ビリー・ストレイホーンという52歳で死んだジャズミュージシャンがいる。デューク・エリントンに影のように寄り添いながら、Take the A Trainなどの名曲を作曲し、編曲にも天賦の才能を発揮した。エリントンは、彼を家族同様に扱い、自分の庇護のもとで自由…

天体観測

皆既日食は、雲の中で終わってしまったらしい。ベストスポットの奄美大島は、暴風雨でそれどころじゃないようだ。高校の時の友人に天文少年が多かったこともあって、一時期は、高性能双眼鏡を使って、天体観測をした時期もあったが、基本は、交際術としての…

2005年の松井秀喜

松井のNYTの記事を読んで、ちょっとさみしくなって、ブログの過去のアーカイブを眺めていたら、2005年の8月。まだ元気いっぱいの松井秀喜が、MLBという神話世界の中で輝いてた頃の自分が感動しまくっているブログがあった。 メジャーリーグベースボールとい…

がんばれ松井!

蒸し暑い小雨の中のミーティングから戻ってくると、同僚が、松井がサヨナラホームランを打ったよと嬉しそうに言った。松井秀喜のファンというのは実はかなり多い。だから、ひどい故障をして以来、松井がヤンキーズでもう一つ活躍できない状態に切歯扼腕して…

グレートギャツビーに関するいくつかの記憶

夏バテ気味で、冷房にあたると頭痛がするので、三連休というのに、何度もぬるい風呂で長風呂しながら、村上春樹が翻訳したグレートギャツビーをずっと読んでいた。村上春樹は、この本の長いあとがきで、自分が作家として影響を受けた作品として、スコット・…