21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

宗教の時間

老いること、死んでいくということ

2019年8月13日(火) それなりに長く生きてくると、周りの人を送る、送らねばならないことが多くなる。だからといって人が死んでいくということの意味がわかるわけでもなく、その有様を否が応でも目撃しなければならなくなるだけとも言える。 家族や知人が衰…

死んでも死なないイノチって?

2019年8月6日(火) お盆が近いからというわけでもないのだが、やはり、人間にとって一番大事なのは生きるということ死ぬということだなあと、熱帯夜で寝不足気味の頭でぼおっと考えている。 ここ5年ぐらい毎週聴いている、山下良道さんというお坊さんの法話…

築地本願寺

相手の宗教は何かなどということを、日本人の間で話すなどということもめったにない。ましてや宗教問題がアブナイ話題である外国人との会話に登る可能性も高くない。 ただ稀に、文化や歴史などのような深い話題になることがある。そういう会話をするだけの一…

築地本願寺で往生ということについて考えた

2017年4月4日(火)晴 17℃ 110.698¥/$ また古いノートを眺めていた。 2011年3月6日というから、その後、僕たちの生活を一変させてしまうことになる大地震の5日前の日曜日に、僕は、神保町の東京堂書店の平積みから一冊の本を手に取った。 きれいな装丁の…

宗教の時間:宮沢賢治 間身体性としての慈悲

見田宗介さんの「宮沢賢治」を読みかえしていたら、こんな一節があった。宮沢賢治の気質のようなものに対する友達の記憶である。 Amazon.co.jp: 宮沢賢治―存在の祭りの中へ (岩波現代文庫―文芸): 見田 宗介: 本 「小学校のころの賢治のともだちの回想によれ…

宗教の時間:色は空と異ならず、空は色と異ならず(一法庵)

歩きながら、一法庵の法話を聴くことが多い。それ自体が僕にとってのWalking Meditationになっている。 般若心経の章句を手がかりにした今回の「青空としてのわたし」の説明は、再び、実践としてのニッパーナへと漸近していく深みがあった。 聴きながら歩く…

宗教:一法庵 孤独の向こう側へ生滅が滅し已わった後に

山下良道さん、藤田一照さん、魚川祐司さんのスリリングな鼎談についてまとめたあと、気になって、昔のメモを探していたら、生滅滅已についての山下さんの法話があった。 当時の時局論等の部分は割愛して、生滅滅已のあたりについての部分を抜き出してみた。…

宗教:一法庵 仏教思想のゼロポイントを語る

金沢のワークショップのポッドキャストが気になって、じっくりと聴いた。 魚川祐司さんの「仏教思想のゼロポイント」を手がかりにかなり深い境地まで行った。 宗教:山下良道、藤田一照 仏教3.0を語る - 21世紀ラジオ (Radio@21) つきつめると、テーラワーダ…

宗教:山下良道、藤田一照 仏教3.0を語る

山下良道さんと藤田一照さんが金沢で仏教関係者を中心に行ったアップグレードする仏教のワークショップのポッドキャストを聴いた。 藤田一照さんの大胆で明快な理論化と、山下良道さんの、繰り返しながら、正しい言葉を探し、言い換え、空隙を埋めていく濃密…

宗教:死んでも死なないイノチ 一法庵 、池田晶子

父親は猛烈な読書家だった。 大正生まれで、戦争にも行って、カメラ、8ミリ、テープレコーダー、オーディオ機器、釣りと案外多趣味だった。 引退した後は、大きな書斎を蔵書で一杯にして、一日中で、そこにこもって読書をしたり、覚書を書いたり、居眠りをし…