ポッドキャスト、ラジオそしてツイッター。ジャーナリズムの未来
Podcastを聴くのにぴったりの時間というものがある。これはあくまでも個人的な嗜好性の話なので、普遍化できるかどうかは定かではない。
第一に、移動中の地下鉄の中、しかも、新聞や本を読むには、眼がつかれているか、気が入らない時。あるいは、混雑していて、本が開けないとき。
第二に、車にはねられるおそれのない歩行移動の時、(ぼくは、ターミナル駅から地下道を遠って、オフィスに向かう時に、よく、NYタイムスのフロントページを聴いている。ウォールストリート・ジャーナルのポッドキャストが長くて、ちょっとナリモノがちょっとうるさいのに比べると、静かなナレーションだけなのが気に入っている。
第三に、車の中で、窓の外を見ながら、音楽が聴きたくなるとき。ぼくにとってのiPodは9割Podcastのため、すなわちラジオなので、この時間はそれほど多くはない。
第四に、寝床の中で、深夜目覚めたときや早朝5時前に起きた場合。ラジオをつけても、もう一つ気に入った番組がないときに、起き出すまでのまどろみの時間にぼくは、たまったPodcastを聴く。
今日の朝は4時台にかなり頭がはっきりしてきたので、TBSの小島慶子のキラキラの上杉隆さんのPodcastや、文化放送の大竹まことのゴールデンラジオの週刊朝日の山口編集長のPodcastを聴いていた。
山口さんのPodcastのテーマは、検察の小澤幹事長捜査のメディア報道についてだった。
昨今のメディア報道のおかしさを指摘している。検察主導のリークで、構成要件該当性がちょっと曖昧な事柄について、印象報道が先行していることの背景に対する見立てを行っている。
曰く、民主党の反官僚方針に対する、官僚システム全体の必死の反撃を司法官僚が行っている可能性だ。
民主党政権は、事務次官の廃止、検事総長の公選制など、官僚システムの根幹を否定するような動きを行っている。
これは官僚システムというか、よりはっきりと言えば、キャリア官僚たちの生活を直接的に脅かしている。
そういった反官僚運動の中心にいる、小澤一郎への適切な反撃策を持たぬため、マスコミ捜査によって、小澤に一矢報いようとしていると。
昨今の「国策捜査」と呼ばれる動きの中で、残念ながら、そういった印象を、国民が持ち出しているのは事実だ。そういった国民の視線に対しては、官僚システムは、まだ鈍感なのだろう。こういったヘタクソなマスコミ捜査は、司法官僚全般への不信、官僚システム経の不信を強めるだけだと思うのだが。
しかし、今更ながらにツイッターとラジオというのはジャーナリズムの観点からは、極めて重要なメディアだと思う。
遅ればせながら、日本でもインターネットの選挙利用が導入された瞬間に、政治システムは激変するのだろう。
直接民主主義的なところの良さと悪さがいっぺんに爆発するのかもしれない。
その意味では、その可能性の思考実験は行っておく必要がありそうだ。