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21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

Medium:EV Williamsが目指すのは混沌の中の未来

Podcastが気になって仕方がない。しかしもっと気になるのはブログだ。

 

とくにBloggerTwitterを生み出したEV Williamsが始めたMediumがいったい何になっていくのかということが気になって仕方がない。

 Twitter Co-Creator Ev Williams Stretches the Medium

デジタルメディアの面白さを最初に気づかせてくれたのが、ブログだった。

 

思いおこせば、10年以上も前からブログを書き続けている。

その後、Short-formメディアのTwitterにも目覚めた。

 

trailblazing.hatenablog.com

 

 

trailblazing.hatenablog.com

 

 

trailblazing.hatenablog.com

 

 

 

 

 

この二つで中心的役割を果たしてきたEVが次にやろうとしていることなんだから、興味しんしんである。

 

特に発信するということが、なかば、生きることのように感じられるようになってきた今日この頃、この動きから目が離せるわけがない。

 

EVの凄いのは、TwitterがPivot(ビジネスモデル変更)する前のもとのモデルはポッドキャスト会社だったということだ。(Odeo)

 

こういった一見ばらばらに見える行動に通底する通奏低音のようなものを、自分でも見極めていきたい。

 

手始めに、2014年6月9日の Mathew Ingramのコラム。

「Mediumはplatformかpublisherか。」

 

デジタルメディアの世界には変わったスタートアップが多いが、その中でもMediumはi一風変わった会社だ。

 

創業者で元TwitterのCEOのEven Williamsは自分の試みを説明するのに、雑誌というメタファーを使っている。しかし同時に誰もが出版できるようなプラットフォームを目指すとも言うのだ。

 

 

Mediumにはたしかにミニ雑誌のようなCollectionsがある。

 

しかしサイト自身も雑誌のように見える。

 

Mediumが昨年買収したジャーナリズムのスタートアップ企業Matterの再ローンチに際して、Williamsはこのサイトについての疑問の一部を解決しようとした。しかしそこでの発表は混乱を大きくしただけだった。

 

彼は、サイト上に、「MediumにとってMatterとは何か」というコラムを投稿して、この会社が何にフォーカスするのかについての疑問に答えようとした。

 

その中で、我々はPublisherだと発言している。

 

しかし、そのすぐあとに、Williamsはこのサイトはプラットフォームだとも言っているのだ。

 

さらにはMediumという会社は、このplatform上のPublisherの一つに過ぎないと言っている。Matterもまたこのplatformを使う別のPublisherだと。

 

Matterの新しい編集者のMark Lotto(元GQマガジンやニューヨークタイムスに所属)は新しいサイト、Collection、Sectionまあ、なんと呼ぼうが構わないが、それがなんであるかを説明するのは難しいことを認めている。

 

ニュースも掲載されているが、ニュースサイトではない。

 

Long-form(長尺)も掲載されるがそれだけでもない。

 

一言で言うならば、「雑誌に関心を持つことなく育った世代にとっての雑誌」だ。

 

ウィキぺディアほどの広さは求めないが、ニッチで終わる気もない。自分たちが本当に面白いと感じ、多分他の皆も面白いと思うはずのストーリーや論点を世界中から集める。そしてそれ以外は無視する。

 

今我々が目指すものは、雑誌、プラットフォーム、出版者など、互換的に用いられる。

 

一言でいえば、Mediumは伝統的なメディア企業とプラットフォームの中間に位置していると言える。

 

Huffington Post, BuzzFeed, Forbes, Gawkerなどのような他の多くのデジタルプレイヤーと共通する領域だ。

 

(これらのプレイヤーの中には新しい言葉を当てはめようとするものもいるが、我々はそうしない。)

 

一方で、プラットフォームとしてのMediumは誰もが発信(Publish)することを可能にする。

 

そして群衆の力とサイトのアルゴリズムと編集者の協力で、どのコンテンツが注目されるべきかを決定する。

 

同時に、MediumはCollectionsと呼ぶものを運営する編集者を雇う。

 

これは本質的には記事を選別したミニマガジン(curated mini-magazine)である。

 

(そして雑誌モデルとプラットフォームモデルの緊張によって早々と、一人の編集者が辞職することになった。彼女のコンテンツは今後、別の場所で発表されることになる。)

 

それに加えて、Williamsは、Mediumはそれ自身雑誌としても活動し、特定のトピックをカバーするためにライターに委託すると述べている。最近の例としては、元ロイターのライターであるFelix Salmonに委託したような形である。

 

こういったライターには固定支払がなされる。

 

Collectionに寄稿する他のライターはTotal Time Readingという社内基準に基づいた支払が行われる。

 

当然ライターの中には一切支払がなされないものもいる。

 

まだ混乱しているだろうか。だとしてもそれは、あなただけではない。ただこのサイトが様々な異なるモデルを実験しているというのは明らかだ。

 

コンテンツを発掘したり、出版したりするだけではなく、ライターに対する対価の支払い方や、読者がコンテンツを読む度合いをトラックする尺度などを追い求めている。

 

実際、EVも自分の投稿の中で、このアプローチをもっとオープンに認めればよかったのにと思う。

 

ただ、わかりにくい言い方をしているが、彼の、「オンラインメディアでは何がうまく行くかは良く分からないので、とにかくいろんなものを壁にぶつけて何がくっつくかを試しているようなものだ」という発言はこのアプローチをほのめかしているようにも聞こえる。

 

 “You know what? No one really knows how this online media thing works, or what the best model is, so we are throwing a bunch of stuff at the wall and we’re going to see what sticks”

 

メディア理論家のClay Shirkyが昔言ったように、ニューメディア環境というのは混沌としているべきなのだ。

 

デジタルメディアの世界では、何がうまくいって、何がうまく行かないかがわからないからだ。Mediumも既に、すべてを考え抜いたというわけでもない。ただ彼らの実験はずっと見続ける価値がある。必ず何かを学ぶことができるはずだ。

(以上)