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パラグアイ戦 酷暑にパラグアイもヘトヘト

日本代表のフレンドリーマッチというのは厄介なイベントだ。特に、地元フランチャイズの試合への関心が強くなりすぎて、それ以外の試合に対する思いというものが、薄れてしまっている。その際たるものが、代表選フレンドリーマッチである。さすがにW杯のアジア予選ともなると、相手がどれほど弱小国だとしても、負けたら大ごとという意味においては、試合に対する緊張度が違う。いくぶん強豪チームとの練習試合なら、それと同じような楽しさがあるかと言うと、どうにもそうはならない。

 

 

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日本代表のコロンビア戦は、鈴木武蔵が初めて代表選出されたということもあって、横浜まで見に行った。しかしあのスタジアムは中段の一部を除いては、きわめて観戦に不向きな場所であることを、日韓ワールドカップのロシア戦以降初めて思い知らされた。とにかくピッチが遠いのだ。しかもあの日はかなり寒く、悪態をつきまくって終わった。

 

今回のパラグアイ戦だが、再度、武蔵が呼ばれたので、少し楽しみだった。

 

前半は、森保指揮下でチームらしくなってきたトップチームの前線のパス回しのキレがよく、大迫、南野、中島、堂安の得点意欲も強く、時差ボケと途方もない湿気で体調悪そうなパラグアイを圧倒した。2点とも、見事に、流れからの崩しの得点で、このチームがやりたいことの良い点ばかりが出た展開だった。

 

柴崎、橋本両ボランチのボール奪取力も良く、オールコートでのプレスが見事に決まっていた。ディフェンスの吉田、富安、長友、酒井も安定した構えで、パラグアイの攻撃をほぼ完全に封じた。

 

そもそも堅守を売りにするパラグアイなので、前半であっさり2点を取られてまったく良いところが出せなかった。

 

前半中島がよせばいいのに(笑)、「舐めるような」リフティングをしてからのパスなどを試みて南米プレーヤーのプライドに若干火をつけたせいか、後半のパラグアイは少し息を吹き返したようだった。

 


殺人タックル炸裂‼中島翔哉が遊び心でリフティングした直後に… 日本代表vsパラグアイ代表

 

後半になってからの見どころは、ほぼ、久保だけだったかもしれない。

 

良い選手というものが自分で時間とスペースをコントロールできることだとすると、怒りの南米選手のプレスをものともせず、狭いスペースでボールも奪われず、パスコースを見つけるあたり、テレビのテロップに流れる「日本の至宝」という文句も空虚ではないかなあとニヤニヤしてしまった。



久保 建英 サッカー・キリンチャレンジカップ2019 日本代表xパラグアイ代表 2019年9月05日



ただ後半は、選手を替えまくっての本格的練習試合となってしまったので、見るべきところはなかった。

 

一つだけ気に食わなかったのは、ヘトヘトの南野を交代させず、ボール奪取やボールの出どころとして機能していた柴崎に、今はセンターバックが定位置の板倉に交代し、結局、武蔵を使わなかったことだけだった。案の定、板倉はミスも多く、ボール奪取の点でも見るべきところはなく、一切、ボールの出どころにならなかった。そして再三、久保などから決定的なパスが出たが、息切れした南野には追い付けず、追加点はならなかった。

 

まあ元気な武蔵が出たからといって、決定機を外すのはお手の物ではあるのだが、そのあたり、ボランチのバックアップを作っておきたいという監督の気持ちはよくわかるのだが、個人的には納得がいかなかった(笑)

 

まあまあ面白い試合ではあったのだが、今後も、日本代表のフレンドリーマッチをスタジアムには見に行かないだろうという僕の確信を揺るがすことはなかった。

 

それなら、仕事休んで、ルバン杯を見に行く!それなら少々遠くても、アウェイの応援に出かける!

 

武蔵、ソンユン、チャナティップと主力が代表招集されても、アンロペ、福森が決めて勝てるという選手層の厚さが誇らしい。なんとか決勝に行ってくれないだろうか。その場合には絶対に、浦和に駆けつける!(これは僕にとってもっとも望ましい展開)


【公式】ハイライト:北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島 JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦 2019/9/4

 

チャナティップ、ソンユン。とりわけソンユンの初陣が見たくて、ESPN3だとか海外のウェブサービスを探しまくったが結局テキストでゲーム推移を追うだけに終わった。グルジアに2点を入れられたものの義助が後半から出場して同点で終わったらしい。2点ともソンユンのせいじゃないようだということを確認して一安心した。


西野氏率いるタイ、初陣のベトナム戦へ

 

西野さんの初陣もドロー。やはりジェイ、武蔵がいないところではチャナティップも大変なんだろうな。

 

やはり大事なのは地元フランチャイズの選手だ。このあたりだけはいいのか悪いのかわからないが、イングランドのファンと同じレベルに近づいているのかもしれない。