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21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

政治の時間:議会演説から一夜明けて(NYT)

Prime Minister Shinzo Abe of Japan.

 

 

いったん公表された言葉は、一人歩きする。

 

だからこそ、一人歩きすることを前提として言葉は発せられなければならない。

 

それが一国のリーダーの場合は、尚更である。

 

一個人の言葉が、まさに外交そのものなのだ。

 

New York Timesのネット版のブログ欄の記事。

 

War, Repentance and Japan

戦争、悔恨そして日本

 

http://takingnote.blogs.nytimes.com/?module=BlogMain&action=Click&region=Header&pgtype=Blogs&version=Blog%20Pos

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By CAROL GIACOMO

 

http://takingnote.blogs.nytimes.com/author/carol-giacomo/

 

日本の安倍晋三首相は今年第二次世界大戦における敗戦の70周年を迎えるにあたり、巨大な重荷を背負っている。彼は、経済及び安全保障の分野での日米の連携を進めるという未来の方向性を示すことに、明らかに情熱をもって取り組んでいる。

 

安倍氏のオバマ大統領への公式訪問は、日米の課題がどれだけ多いかを証明した。二人の首脳は新しい防衛ガイドラインを承認した。そのもとで、日本は戦後の自己防衛という制約を超えた動きを行うことになり、米国や地域の同盟国の利害が脅威にさらされたときに、援助することが可能になる。いまだ締結には至っていないが、両国は、全面的な環太平洋貿易協定交渉が進展していると発言した。

 

しかしながら、安倍氏は戦争の過去を超えることが困難であることに気づいている。彼は米国両院議員に対する演説の中でこの事実において一定の前進はした。日本の首相として初めて日本の侵略行為への「深い後悔」(deep repentance)を表明し、「戦時中に亡くなったすべてのアメリカ国民の魂に深い敬意をもって、とこしえの哀悼をささげる」と述べた。

 

彼は中国と韓国に対する日本の残虐な占領という微妙な問題についてはあまり率直(forthright)ではなかった。特に、戦時中に売春宿(brothel)において性的奴隷あるいは慰安婦として働かされた数千の女性の奴隷状態(enslavement)については多くを語らなかった。直接の謝罪ではなく、彼は単に、こういった虐待に対する政府の責任を認めた「これまでの首相によって表明された見解を維持する(uphold)と誓うにとどまった。

 

しかしながら、4月28日にオバマ氏との記者会見場において、彼は女性のこうむった苦しみに対して「痛み」を覚えると述べ、彼の内閣は、「河野発言を支持し、それを修正する意図はない。」ことを主張したことは重要である。

 

これは1993年の当時内閣官房長官だった河野洋平の発言を意味する。この中で、河野は、日本軍が直接あるいは間接的に、慰安所の設立と運営に関わり、「通常、本人の意志に反して」徴集され、移送されたことを認めたものである。

 

安倍氏を支持する右派勢力がこの発言を無理やり撤回させることがなければ、河野発言を踏襲するという安倍氏のコミットメントは重要である。日本の歴史的役割は、既に解決されてしかるべきだった。しかし安倍氏とその右派支持勢力がこの事実に疑問を呈し続け、歴史を書き換えようと試みている。いずれにせよ、安倍氏の発言は韓国と中国を納得させていない。両国は安倍氏が新しく謝罪する機会を逸し、用いた言葉があまりにも曖昧で間接的だったと非難した。

 

安倍首相は、今後も、この問題について発言する機会がある。その中には、実際の敗戦の日である8月15日が含まれている。

 

It is crucial that he get the substance and the tone right.

その中で、中身のある発言を行い、その発言のトーンも正しいものを使う必要がある。

 

それが被害者に対する正義を担保し、日本の韓国の関係を改善する最善の策であり、安倍氏が過去ではなくしっかりと未来に目を向けることを可能にするのだ。(記事以上)