ルシウス・ライオンは、Jay Z?, Russell Simmons? Diddy?;Empire人気の秘密
アメリカでシーズン1が終わったばかりで、シーズン2制作が早速発表されるなど、FoxのEmpireが騒然たる人気らしい。日本でも、今は第4話目が放映されているが、展開の速いプロット、艶っぽい話満載で、主人公を食わんばかりの存在感の元妻クッキー・ライオンを演じるTaraji P. Hensonの魅力など、見どころは多いし、最近の流行ドラマの特徴でもある、一つの業界(政界、IT業界、音楽業界等)のそれなりの正確性で描き出しているという点でも面白い。
日本のヒップホップも規模感や派手さはともかく東京中心ではない面白い広がりをしている中、僕も確かにやみつきになっている。
ニューヨークタイムスの「Empireはやめられない」
http://www.nytimes.com/2015/03/18/magazine/why-cant-we-stop-watching-empire.html
Empireの魅力はかなり広範。ニールセン調べによると、約1500万人が視聴している。特に黒人視聴者に圧倒的な人気で、主要視聴者の61%に相当しているとか。
人気をあおる別の理由としては、登場人物は現実のヒップホップ界の大物の誰をモデルにしているのかへの興味もある。
(この記事の中には、なぜCookieがこれほど人気なのかの分析にもなるほどと思わせるところがあるが。ここではモデル探しにフォーカスしてみよう。)
主人公のルシウス・ライオンは、Jay Z、Russell Simmons, Diddy(毀誉褒貶の多いあのSean “P.Diddy” Combs)を混ぜ合わせた感じ。
頭のいかれた次男のハキームはさしずめ、Chris Brown。
才能にあふれ、父親に対抗心の強い次男のジャマールは、Ryan LeslieやMigule.
Jay Zがアーチストのための理想の聖地としてTidalをぶち上げるわ、DiddyがVote or Dieという若者の投票参加を促す運動での圧倒的な存在感を示すわ、たしかに、黒人のサクセスストーリーが成功する素地は十分なんだろう。
現実とフィクションのポジティブフィードバックの中で、Foxは途轍もない宝物を手に入れたのかもしれない。