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21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

Tidalなんかうまくいくはずがない;クラウドファンディングという希望

さすがにChain Readingも短期的に根を詰めると疲れてくる(笑)。

 

Jay ZがNYUの学生相手に行ったQ&Aセッションで、理念を噴き上げるのを読んだ後、対極のTidalは絶対に失敗するというコラムを読んだ。

 

Dave Parrackというフリーランスライター。

 

https://about.me/parrack

 

http://www.makeuseof.com/tag/jay-zs-tidal-music-streaming-service-doomed-fail/

彼は手厳しい。

 

Tidalはアーチストをにとってはいい話だろう。ロイヤルティの配分が増えるんだろから。でもリスナーにとって何か、付加価値はあるだろうか。高音質なんて求めていないリスナーにとっては、今のストリーミングサービスで十分だ。求めてもいない高音質の有料サービスのために、無料オプションを失うのを選ぶリスナーはそんなに多くはないだろう。

 

アーチストを大事するというところ以外は、何もオリジナルなものなどない。しかもSpotify, Rdio, Deezerなどの既存サービスに比べても、規模が小さい。人気アーチストが総出でソーシャルメディアも最大限活用するのだから、当初の注目度は大きいだろう。でもその注目にこたえられるサービスだろうかという本質的な疑問。

 

しかしJay Zが本当に革命を起こしたいのなら、必要なのは、記者会見の場に集まった綺羅星で、全員で数十億ドルの価値があるスーパーリッチなアーチストを集めることじゃない。前途有望(up-and-coming)だが、十分な機会に恵まれない新人アーチストを呼ぶべきだったんじゃないか。それならば、Tidalが、十分に裕福で、これ以上お金が必要じゃないスターたちのためではなく、家賃を払うのに汲々としているアーチストのためという宣言が真実味を帯びただろう。

 

(スーパーリッチが新人たちをサポートするということで既存勢力に負けないというある意味のリアリズムのようなことをJay Zがどこかで発言していた。強力な仲間が同じボートに乗ることにより皆の力が強くなると。でも、理念において徹底していなければ、同床異夢どころか呉越同舟につながりかねないというのも別の意味での現実主義かもしれない。)

 

音楽産業の中でストリーミングサービスの脅威に一番さらされていないのが、あの檀上に集まったスーパースターたちであるということを考えると、あのイベントがいかに茶番かがわかるじゃないかと手厳しい。

 

Tidalがほかのサービスに比べて、とりたてて悪いと言いたいのではない。ただ何の変哲もないのは事実だ。唯一の差別化要因である高音質も、豚に真珠の可能性も大きい。

 

以上踏まえて彼は結論づける。Tidalは音楽産業に波を引き起こすような革命とは程遠い代物だ。Tidalは今でもリッチなミュージシャンをもっとリッチして、それ以外を置き去りにする仕組みにすぎない。だから僕はSpotifyでいい。

 

確かに、革命であるためには、新人アーチストを育成していく回路を生み出す必要がある。スーパースターたちに、その部分での革命的コミットメントがあるのか。それは重大な問題提起だ。

 

リスナーが直接にアーチストを育成する仕組みであるクラウドファンディングの持つ潜在的革命性ということを良く考えてみる必要があるのだろう。特定の分野で、資金、音楽制作すべての点を支援する本当の意味での音楽総合プラットフォーム。本当の音楽の聖地(Destination).

 

調べることも、考えることも、限りがない。