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ケヴィン・アロッカ「YouTubeの時代」

Tash SultanaのYouTube画像を、見まくっていたら、一度ぐらいYouTubeのことをちゃんと勉強しておこうかなと思った。基本、疲れるので、動画嫌いが昂じてきているのだが、そんなことも言ってられないかと。


YouTubeの時代 動画は世界をどう変えるか

YouTubeの人が書いた「YouTubeの時代」という本の冒頭にこんな文章があった。

 

いま現れようとしている新しいメディアは、ある意味で、私達が生まれる前の時代にあった文化に似ている。どのくらい前の話かというと、産業革命やマスメディアの登場よりも昔の時代だ。そのころ創造性は、少数のエリート集団の意思ではなく、人々の共通の現実や情熱、恐怖を反映した、フォークアートを通じて発揮されていた。現代のテクノロジーは、個人がアートやエンタテインメントの創造に関わることを再び可能にしたのである。しかも今回、人々―つまり私たちは、それを大規模な形で行えるようになった。

 

ケヴィン・アロッカ「You Tubeの時代;動画は世界をどう変えるか」

 

人間というのは、今、自分が体験しているものが、永遠に存在しているかのように思い込んでしまう癖がある。映画、レコード、テレビ、ラジオ、そしてそれらが成立しているシステム自体が、きわめて特定の時代に起源のある、そもそも賞味期限のある仕組みだという、当たり前のことがわからなくなってしまうのだ。

 

You Tubeが代表しているのは、NetflixSpotifyのようなメディアが行おうとしているものとは、歴史的意味合いが違うのだという、You Tubeの人たちが持つプライドのようなものが現れている文章だ。

一握りの選良が文化を独占するという仕組みが急激に壊れつつある。それをポジティブに考えられるかどうかがカギの時代になっている。


Yosemitebear Mountain Double Rainbow 1-8-10



そもそも何も持っていなかった側にいるので、Digital Disruptionというものに抗する気持ちは皆無である。

普通の人々が共有しあうフォークアートの咲き誇る未来。じっくりと見届けたいなあと思った。

この本は、引用されている動画がQRコードですぐにスマホで見られるので、とても楽しい。添付したのは多くの人を楽しませた「虹に狂喜するヨセミテベア」というこの界隈では有名な動画。