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Jリーグのたのしみ

2019年8月4日(日)朝、蝉が唐突に鳴き始めた。夏真っ盛り


ここ数年、週末の楽しみができた。

 

サッカー観戦である。

 

DAZNがサービス開始したせいもある。でも、DAZN前から、久し振りのサッカー観戦をはじめていた。



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 https://www.consadole-sapporo.jp/

出身地のサッカーチームがJ1に戻って来たからだ。コンサドーレ札幌。札幌出身地ではないが、チーム自体も北海道全体のチームとして位置づけているようだからまあいいだろう。

Jリーグに参加して以来、上がったり下がったりを繰り返していた。進学を機に、北海道を出てもう何十年も経っている。父母ともに弔った後、実家がなくなり、出身地という意識も薄れた頃に、コンサドーレがJ1復帰しそうだという話を聞いた。

 

高校の頃に、控えのGKという微妙なポジションにいたサッカー好きの息子と、昇格がかかった試合を、千葉のフクアリに観戦に行ったのが始まりだった。ゴール裏で数は少ないが、熱の高い応援団の中にまぎれて90分応援した。試合は、終了間際の内村のスーパーゴールで勝利し、J1昇格に一歩近づいた。

翌週はホーム最終戦。当時まだDAZNがないから、中野のスポーツバーまで観戦に行った。立錐の余地もないスポーツバーでビール片手に昇格を見届けた。

そこからは、四方田監督のもとでの必死の残留、驚きのペトロビッチ監督の就任。就任年の4位。

 

近くのアウェイ戦、ホームの最終戦と、フィールドでの観戦を大いに楽しんできた。

今年は、エース都倉が大阪に行き、選手との別れというものも経験した。

 

振返ればメキシコオリンピックの銅メダルあたりからのサッカーファンではある。ただJリーグができるまでは、そんなに熱心でもなかった。当然、スポーツといえばやるのも観るのも野球だった時代の子である。

 

Jリーグが出来てからも、どこかを熱心に応援するということもなかった。Jリーグ観戦に行ったのは、今はなきフリューゲルスと浦和の試合ぐらいだった。

 

日本代表はといえば、日本開催のワールドカップのロシア戦の稲本のゴールに狂喜したのは鮮明な記憶である。

 

でもサッカーのほんとうの楽しみというのを味わっていたわけではない。(これは今になってわかることなのだけれど)

 

コンサドーレの応援をするようになって、ああ、これがサポーターの気分なんだというものを実感している。欧州サッカー、Jリーグのトップチーム同士の名勝負にもほとんど関心がなくなってしまった。

 

下手で頑固な下からのビルドアップにハラハラし、期待をしては良くも悪くも裏切られるような、どんな試合でも、コンサドーレの試合だけは面白いし、気になる。勝った日には、サッカー番組をすべて見尽くすし、ウェブ上で記事を探し回る。負けた日には、サッカーをひとっかけらも観たくない。

 

選手の怪我や病気を、親戚の甥っ子のように心配し、行けるとなったら、雨の日も、風の日も、グランドにかけつける。去って行った選手たちの新天地での活躍に一喜一憂する。

 

サッカーの楽しみというのは、当然、お気に入りの選手たちの活躍を楽しむことなのだが、もうひとつこれまでの僕にはわからなかった境地がある。

 

アウェイのゴール裏に応援に行くと、毎回、見かけるサポーターがいる。親しくなって話し込むというまではいかない。そもそも、あまりそういうのは得意じゃない。ただ、目が合うと、こないだもいたなという程度の軽い応酬があるような顔見知りが増えてくるのだ。

 

あと点数を入れたときに、まわりのファンたちとハイタッチするのも、ちょっと気恥ずかしいけれど楽しい。最近では、タイのファンと隣通しで、チャナティップを応援した。

 


【赤黒の鼓動】北海道コンサドーレ札幌 チャント集



いつもいつもグラウンドに行けるわけではない。でも、そんなゴール裏の雰囲気に繋がりながら、観戦を続けること、それがJリーグの醍醐味なのだ。

去年、最終戦で引き分けてACLへの道を邪魔された広島に昨日はやられた。

 


【公式】ハイライト:サンフレッチェ広島vs北海道コンサドーレ札幌 明治安田生命J1リーグ 第21節 2019/8/3

 

今期は広島、仙台あたりには勝ち切りたいと思っていた。そううまくはいかない。

さらに負けちゃいけないと思っていた大分、松本、湘南にもまあまあ苦戦している。

 

そんなに実力は急激についているわけではない。

 

でも残留という感覚なしに試合を観戦している自分に驚いている。これは過去になかったことだ。その意味で明らかにチームは前進している。しかし、このあたりに甘んじるようになると、おそらく応援する側としてのマンネリ感が出て来るんだろうなと新参サポーターなりに感じている。

 

さらに来年になると、エースのジェイに衰えが見え、進化著しいチャナティップやGKのク・ソンユン、守備と攻撃の要の福森がどこかに持っていかれたら、一気に大変なことになる。選手を奪われても、常に、新しい選手を育て、適格な補強ができなければ、同じことの繰り返しになる。

まるでチームの経営者のような気持ちで観戦すること、それがJリーグの楽しみなのである。

 

もう次節の浦和戦が気になって仕方がない(笑)