経営者が直面する「身もふたもない事実」 ベン・ホロウィッツ「Hard Things]
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アメリカのトップベンチャーキャピタリストのベン・ホロウィッツが、自分の起業、経営経験をベースに書いたHard Thingsを読んでいる。
経営経験のない人が書いた本にはない、ハンパない切迫感がある。
破綻の瀬戸際で生き延びた元CEOが、きれいごとではない「きっつい事実」を率直に語ってくれる。経営の現場にいる人間にとっては宝物のような言葉で満ちている。
働き方改革などいうタテマエの言葉が流通しているが、企業の現場に近づけば近づくほど空語になっている。
なぜだろう。働き方改革によって「自分が失うものが多い」と考える経営者、社員が多いからだ。
しかし働き方改革は急を要している。人手不足によって倒産する会社は、外食や小売以外にも広がって行くことになる。
本当に生き延びていくためには、企業の経営者は、ホロウィッツが語る、身もふたもない事実を直視しなければならないのだろう。
キッツイ事実の引用を一つ。
『社員が会社を辞める二つの理由
- マネジャーが嫌い
一般に社員は、自分が受けた指導、キャリア開発、そしてフィードバックのなさに愛想をつかしている - 何も教えられていない
社員が新たなスキルを身につけるため、会社は投資をしていなかった』
真実は身もふたもないが、案外シンプルなのだ。