21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

仕事始めの電車の中で陸王のことを考えた

2018年1月5日(金)6℃ 113.12¥/$

 

最近、僕にとっての、フォーマルかカジュアルの違いは、スーツを着るかどうかより、スニーカーか、革靴かで決まる。

 

日頃の運動不足を解消するために、最近は、暇なときも、暇じゃないときでも歩くようにしている。目的地の二駅近く前で地下鉄を降りて歩くことも多い。特にいまのような冬時は、歩いても、汗だらけにならないので、いきおい、歩行数は増加する。

 

www.youtube.com

こうなると、革靴の靴底の固さは大問題である。通常の革靴は、長時間歩行用にできていない。「敏腕の」ビジネスマンは、歩く暇も惜しんで、タクシー移動(アメリカならUber移動)するのだから、それはビジネス上はさほど問題にならないのだろうか。

 

僕にとって、家を出る時に、先ず考えるのは、今日は、スニーカーでいいかどうかだ。

 

ドレスコードの吟味はまず靴から始まることになる。

革靴の場合はスーツでも、ボタンダウンにチノパン、ブレーザーあたりでも柔軟に対応可能だ。Corporate Japanのワークスタイルが、中途半端ながら、外面だけでも自由になってきた表れなのだろう。

 

逆にスニーカーを選ぶと、カジュアルのドレスコード(妙な言い方だな)はかなり限定されてしまう。カジュアルライフというのは若者以外には案外排他的なものだ。カジュアルであるための拘束衣(Straight Jacket)のようなことになってしまう。

 

僕のワークスタイルでは、いつも、このスニーカーの時間と革靴の時間の間の綱引き状態が続いている。

 

最近は、革靴の時間が増加気味だ。

f:id:trailblazing:20180106081018p:plain

これに対応するため、スポーツメーカーのアシックスの開発した長期歩行に適した、足に優しい靴底のものを愛用するようになった。初めて履いた時に、その劇的な優しさに驚愕した。

 

www.asics.com



このあたりは、マラソンランナーの茂木選手が老舗足袋屋のこはぜやが作った陸王を履いて、フィールドを走った時の感動に少々似ているかもしれない。

 

https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51fYuYaMu3L.jpg

去年、人気作家の池井戸潤の「陸王」がドラマ化されたこともあってか、ランニングシューズの厚底と薄底の戦いのことがハイライトされた。世間は未曽有のジョギングブームらしい。年末の箱根駅伝での青学の四連覇などもあって、ランニングシューズ業界に世の中の関心が集まった。

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B01GNJ3C3I/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1



ランニングのみならず、ウォーキングにおいてもこの靴底の問題というのは重要である。

 

日本から遠ざかっているマラソンの金メダルも大事だが、毎日、長距離を歩き続ける、普通の勤め人の生活の質の点からしても、この靴底を巡る熾烈な開発競争にはかなりの社会的意義があることは間違いない。

 

そんなこと考えながら、仕事始めの通勤電車に乗り込んだ。