21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

年賀状と華正樓の肉まん

2018年1月3日(火)9℃ 112.65¥/$

正月のプロトコルといえば、年賀状だ。しかし以前ほど社会的に活発に活動しなくなったことと、年賀状という文化が、デジタル化の中で押され気味なことの複合効果で、僕が毎年送る年賀状の数も減りつつある。

 

でも、年賀状を送り合う相手の寿命という要素が加速的に速まるなどというほどの年齢にもなっていないせいか、年賀状の枚数も緩やかに逓減するという程度になっている。どちらが先かは定かではないが、年賀状を受け取った人には、翌年、年賀状を出すという繰り返しの中で、一定の枚数が保たれてきたのである。こうやって長い年月の中で、残っている人のほとんどが、実は、実際の生活ではほとんど会うことのなくなった人々なのだということに気づいた。実生活での付き合いがない分、昔の関係が凍結されたままなので、いい意味の惰性が続いているともいえる。しかし、実は、これが本来の年賀状の役割なのかも知れない。


年末、年始の他のプロトコルといえば、お中元、お歳暮、お年賀だが、世の中のトレンドというよりは、自分のライフスタイルのなせる業もあり、極めて限られた数の送る、送られる関係しかない。でも年賀状とは違って、送ってくれたもの(概ね食べ物)が美味しかったら、自分も美味しい物を送ってあげようという気持ちになるという意味では、ただの形式、惰性に陥っているわけでもない。

 

正月の三箇日の最後の日。

 

散歩がてら、都内のデパートまで遠出して、華正樓の肉まんを買ってきた。

 肉まん・あんまん・焼売セット

 

www.takashimaya.co.jp


最近の贈答品の中で、一番人気というか、一番ビビッドな反応があった贈答品である。親しい知人からはリクエストがあったぐらいだ。「何がいい」と聞くと、即座に華正樓の肉まんという答えがあったというような意味あいで。

 

理由は、至極、わかりやすい。

 

ここの肉まんは、過去に自分が食べた中では、皮と肉のバランスが最高で、たっぷりとした食感があって、絶品なのだ。これに匹敵する食感は小洞天のシューマイぐらいだ。肉の質感や歯ざわりがどこか似ている。

 

最近、華正樓へは、贈答品を送るためだけに行っていたので、今回は、自分の家族用に買い出しに出かけたのである。

 

贈答品で心からの感謝をもらうには、相手との一定の親密さと、贈答品自体の本当のクオリティの二重のマッチングが不可欠だとは思うが、華正樓の肉まんにはやはり、それだけの価値があるというのは保証してもいい。

 

年賀状の話がしまいには華正樓の話になってしまった。