米国メディア復活の日?(トランプのアメリカ)
2017年2月26日(日)13℃ 晴れのち曇
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新聞を読んでいて、不思議な既視感に囚われていた。
僕はテレビの画面に映し出された老政治家が一人語りするのを眺めていた。自らが、望んだ状況でありながら、居心地が悪そうな老政治家の佇まいと、がらんとした会見場の風景が今でも記憶に残っている。45年も前のことだ。
物事は繰り返すというか、アメリカが劣化したというべきか、政治というものの自家中毒というべきか。
『米メディアによると、取材を認められたのは、保守系のFOXテレビ、ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)、大統領側近のバノン首席戦略官が会長を務めていた右派系ニュースサイトのブライトバート・ニュースなど。政権とロシアの関係を報じたニューヨーク・タイムズ紙(NYT)やCNNテレビなどのほか、日本の報道機関も認められなかった。』
トランプ登場が「歴史の狡知」だとすれば、トランプ個人は自らが意図した結果をもたらすことはないだろう。だとすれば、トランプは意に反して、メディアの復活を幇助する可能性が高い。
振り返った時に、歴史は今日のことを、米メディアの復権が始まった日として記憶するのではないだろうか。