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21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

修正25条第4節 (トランプのアメリカ)

2017年2月21日(火)11℃ 晴

 

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トランプ就任後、1か月。あっという間ながら、かなり盛沢山な日々だった。定石を無視するというのがトランプの定石なのだということが理解されつつある。

 

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相互に自己矛盾する言葉を後先考えずに前進しつづけている。停止することが彼の政治的死であることだけは正確に理解しているようだ。

 

いつのまにか欧米先進国に浸潤していた、下が上を撃つというポピュリズム的心理は、荒々しいトランプ的騒動に翻弄される「エスタブリッシュメント」を見て、若干の気晴らしを果たしたのかもしれない。

 

 

trailblazing.hatenablog.com

 

もっとも気になっていた外交という面でも、この短期間に、同盟諸国のリーダーを罵倒し、不倶戴天の敵のはずだったプーチンに宥和し、どちらつかずの安倍晋三との友好を最大限活用し、静かに習近平にすり寄ってみせた。試行錯誤的外交という定石はずれの手順に、世の中も少し慣れてきたのかもしれない。

 

すなわち「話半分」というやつだ。

 

三権分立のメカニズムは彼の大統領令の実行を差止め、閣僚はスキャンダルで辞任するもの、承認を得るのに手間取るもの、候補を辞退するものと、試行錯誤は、アメリカ全体を巻き込んでいる。

 

彼の試行錯誤が、アメリカ社会の強制リセットを行っているとすれば、社会全体が大きな音を立てながら、新しい最適値を模索しているともいえる。良い悪いではなく、まさに、アメリカという理念の共和国のシステムは生きているのである。最近、その存外の強靭さ、そして共和党主流派等に代表される本当の「黒幕」たちのしぶとさが少しずつ露わになってきているような気もする。共和党はトランプ革命のいいところどりを、虎視眈々と狙っている。トランプ革命の影響で、民主党が中道寄りの政策を取りにくくなっているところを利用して、漁夫の利を模索しているはずだ。

 

トランプの整合性のない妄言も元をただせば、共和党が選挙プラグマティズムで振りまいてきた無責任な公約の醜悪なアマルガムだ。彼らが政権を簒奪することは、アメリカ社会にとって最適な結論であるとは到底思えない。

とはいえ、現実に、トランプ外しの気運はギアが上がった気がする。

 

トランプ大統領に対して、弾劾だけでなく、修正25条第4節という秘策まで検討されはじめているというコラムが日経ビジネスに掲載されていた。

 

「Section 4. Whenever the Vice President and a majority of either the principal officers of the executive departments or of such other body as Congress may by law provide, transmit to the President pro tempore of the Senate and the Speaker of the House of Representatives their written declaration that the President is unable to discharge the powers and duties of his office, the Vice President shall immediately assume the powers and duties of the office as Acting President.

 

https://www.senate.gov/civics/constitution_item/constitution.htm#amdt_25_(1967)

 

 

「副大統領および行政府長官の過半数が上院仮議長と下院議長に、大統領が職務上の権限と義務を遂行できないと文書で申し立てを送る際には、副大統領が大統領代理として権限と義務を直ちに遂行するものとする」。

 

business.nikkeibp.co.jp

 

その可能性がどの程度かは別として、蜜月外交を演出した安倍政権のリスクシナリオの検討が怠りなく継続していることだけを心から望む。