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トランプのアメリカ 定点観測のススメ

2017年1月25日(水)8℃ 晴れ

5年後、10年後に読み直すことを目的とした日記を書いてみようと唐突に思った。

今、自分がどんな気持ちで生きているかなんかじゃなくて、世の中が何を気にしていたかを記憶しておくような雑駁な記録だ。

 

将来を詳細に予測するよりは、その方がずっとマシなことのような気がする。

 

東京は今日も快晴。気温は冷え冷えとしている。

 

今朝もまたトランプのニュースばかりだ。

 

全世界がトランプ大統領の一挙手一投足に右往左往している。

為替もトランプやその新しい閣僚の時に相互矛盾したメッセージで上下動を繰り返す。

年末には円が対ドルで100円という声や、中長期的には200円だとかいう声。

市場ではいつもの話と言えばそれまでだが。

 

トランプの財政政策やインフラ投資で米国の景気が拡大し、それに伴って米国の金利上昇が続けば、高い金利を求めて世界の資金が米国に集まりその結果ドル高になるというのが200円とか言っている人々のシナリオなんだろう。かたや、トランプの保護主義政策のもたらす国際貿易の停滞、国家間の緊張の高まり、中国経済の破綻、テロ等の地政学的事情によっていわゆる投資資金のイケイケ状態(リスクオン)が急転し、守りの姿勢(リスクオフ)になると、Safe Harborとしての円に資金が集中し円高になるというシナリオがもう一方にある。

 

安倍首相のトランプに阿る姿勢が恥ずかしいとTBSラジオでパーソナリティの森本さんが言っている。恥ずかしいなんて言ってられるんだったらいいんだけれどなあと思った。

 

政治的リアリズムと理想主義のようなものの語り口は何にも変わらない。語り口が語らないということは結局、現実も変わらないということなんだろう。

 

トランプはいい悪いではなく、政治的に正しい発言というタテマエの持っている偽善をぶち壊した。品のないホンネのその意味正直な発言は、多くの人に驚きや恐怖を与えたが、言葉が変わったので、現実も変化した。

 

なんとなく人の世というのはそういうもののようなのだ。日本にも新しい語り口というのは生まれるんだろうか。生まれることがみんなにとってそして僕にとっていいことか悪いことは全くわからない。アメリカ国民は、偽善的な言葉に辟易としたということだけは確かな気がする。