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Tim Cook インディアナ「宗教の自由回復法」を批判

LBGT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダー)に対する差別的扱いにつながるとして、インディアナ州で成立した「宗教の自由回復法」に対して全米で大きな非難が巻き起こっている。同様な州法が検討されているということで、危機感は大きい。

特にテクノロジー業界からの反発が大きい。たしかに性別、人種を問わず、能力をグローバルに糾合して繁栄してきたアメリカのIT産業ということからは、論理的帰結ではある。

http://www.huffingtonpost.jp/2015/03/30/indiana-anti-lgbt-bill_n_6966836.html

自らがゲイであることを公開した、アップルのTim Cookがワシントンポストに意見を掲載した。

http://www.washingtonpost.com/opinions/pro-discrimination-religious-freedom-laws-are-dangerous-to-america/2015/03/29/bdb4ce9e-d66d-11e4-ba28-f2a685dc7f89_story.html

These bills rationalize injustice by pretending to defend something many of us hold dear. They go against the very principles our nation was founded on, and they have the potential to undo decades of progress toward greater equality.

多くの人々が心から大切にしているものを守るというふりをすることによって不正義を合理化する法律であり、米国の建国の原理を危うくするものだと舌鋒は激しい。

価値原理の部分で激しく対立する点、それを公的に発言することをいとわない点、穏やかなTim Cookの発言、デモの風景の中にアメリカの原風景がある。

http://wapo.st/19i6fI7

良きにつけ悪しきにつけ、それがアメリカであり、原点における強靭さ、健全さのような気がする。