21世紀ラジオ (Radio@21)

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僕がLive Broadcastに魅かれる、ちょっと複雑な理由

インターネットの世の中では、ビデオで自分の今をライブで伝えるというLive Broadcastアプリ戦争が起こっている。Meerkat, Periscope, YouNowなど早速、アプリをダウンロードして試してみた。

面白い機能だと思う。

でも本質的なところに問題がある。何人の人のライブな日常をビデオで見たいと思うだろうか。何人の人が自分のライブな日常に興味を持つだろうか。

結局のところ、日常生活というのは定義上、退屈なものなのかもしれない。自分は、それなりに今という瞬間の連続性を楽しんでるかもしれないが、そんな自分の瞬間のしかも外側から見た絵柄がなんで見るに値するものになるのだろうか。

そもそも発信者というのはユーザーのほんの一部で、大多数は、発信された情報の受け身の受け手だという事実もある。

ツイッターなどというメディアに自分が関心を持ったのも、ある意味では、様々な情報を受領するためのメディアとしてだった。でも、そんな関心はすぐに衰えた。

それでも、いまだにツイッターというものに関心があるのは、実は、それが発信のメディアだからなのだ。発信するに値するものなど、自分には何一つないと思いながら、反面、自分には何かかけがえないのないものがあって、それを数少なくてもいいから自分以外の誰かに伝えたいという相矛盾する心理の混在が、ソーシャルメディアというものの存在理由の最大公約数のような気がする。

だから、自分の自身のなさを見くびってはいけない。意外にどこかで、ショートビデオというツールによって、全面的に開花する自分という存在に出会うかもしれない。

こんなことを考えながら、いちいち首を傾げながら、新しいアプリを試している。