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21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

音楽:マックルモアの流儀:Ten Thousand Hours

マックルモアのCan’t Hold Usは元気になる。この曲はミラービールのCMに採用されて、人気に火がついたらしい。

 

  

そんな気分で、新宿にThe Heistを買いにいった。丸井の下にはタワーレコードがあったよなと時代遅れな記憶。そんないい加減な記憶はあっさり裏切られ。レコード売り場など影も形もない。

  

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/3/3a/The_Heist_cover.png

 

 

CDを買わなくなって久しいから、レコード屋に足を踏み入れることもなくなっていたので、時代の移り変わりについていっていなかった。もう夜だったので、CD探しする気分でもなく、iTuneで久しぶりにダウンロードした。

   

The Heist (Deluxe Edition)

The Heist (Deluxe Edition)

   

何度か聴いたあと、アプリのUmanoでマックルモアを検索したら、何本か記事が見つかったので、帰りの地下鉄の中で、気になった記事を聴いた。

 

  

Umano : ニュース朗読

Umano : ニュース朗読

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 Umanoはドロップボックスに統合され、このサービスは来月半ばで打ち切りになる。ショックだった。久しぶりにお金を払ってもいいと思ったアプリなのに。ドロップボックスが、テキスト、オーディオ、ビジュアルの統合DBとして拡大するために、いったん吸収して新しいサービスとして再生させるというのがまだましなシナリオ。

 

良いサービスだったが、スケールと収益性のバランスが悪くて、続けられなくなったので、Acuhire(エンジニア獲得のためだけの買収)に応じたというのがユーザとしては残念なシナリオ。

 

そのうち、そのどちらなのかが分かってくるのだろう。しかし、良い記事を見つけ、リスニングサーフするのは結構、生産性が高かったので、本当に残念だ。

  

地下鉄の中で、何本か聴いた記事の中で、レコード会社と一切契約しなかった彼らは、どのくらい儲かっただろうというコラムが面白かった。

   

Macklemore Believed In Himself, Told Major Labels To Screw Off, Then Got Rich On His Own Terms

 

マックルモアは自分を信じ、メジャーレーベルに失せろと言い、自分の流儀でリッチになった

http:// http://www.celebritynetworth.com/articles/entertainment-articles/how-macklemore-beleived-in-himself-worked-hard-and-got-rich/

 

By Brian Warner 

 

January 26, 2014

 

最初マックルモアのThrift Shopを聴いた時、僕は二つのことを思った。

 

 

  • この曲が好きである。
  • おそらくそのうちウンザリするほど聞かされることになるだろう。

 

数か月後、第二の予測が正しいことが証明された。

 

最近では、ラジオをつけるといつも彼のキャッチーな曲が流れている。

 

当時マックルモアを一発屋として片づけるは簡単だった。しかし最近、こいつはただモノじゃないことがわかってきた。

  

実際、マックルモアとパートナーのプロデューサー、ライアン・ルイスは音楽ビジネスで押しも押されもしない存在になった。

 

この二人は、大手レコード会社の既存体制に対して、宣戦布告をして、しかも自分たちも大金持ちになった。

 

自分を信じて、とことん働けば、自分の夢は実現し、リッチになるという素晴らしい例だ。

 

彼らはどうやってそれを成し遂げたのか。

 

音楽業界は、彼らの自力での成功になぜ恐怖を感じるのか。

 

初期マックルモア

マックルモアは1983年6月にワシントン州シアトルでBen Haggertyとして生まれた。彼は6歳の頃初めてDigital Undergroundを聴いた時からヒップホップに魅かれるものを感じた。

 

ティーンエージャーになる頃には、この魅力に取りつかれてしまった。14歳の時、自分で詞を書いた。そして初めてマリファナを吸い、アルコールを知った。

 

ラップしてないときは、マックルモアは少年鑑別所やシアトル動物園の警備員として働いた。2005年のある時点に、彼は、Myspaceを通じて、将来のプロデューサー/パートナーのライアン・ルイスに会った。

 

その後数年間、このデュオは、ノンストップでコラボする。

 

残念なことに、その後、マックルモアは深刻なドラッグ中毒に陥った。2008年までに、彼は中毒の解決のためにリハビリテーションセンターに入った。

 

中毒から回復したマックルモアは、ルイスと組んで、クリエイティブな面での大躍進を始める。

 

2009年から2011年に、二人は、多くの自主製作シングルやミックステープをiTuneやさまざまなソーシャルメディア上でリリースした。

  

あらゆる場所でパフォーマンスを行ううちに、西海岸中心に少しずつカルト的なファンができた。これらの作品はThe Heistというアルバムにまとめられ、2012年10月にリリースされた。

 

 “The Heist”はリリース時、iTuneの第一位、ビルボードのホット100では第二位になった。

 

このアルバムは最初の週だけで8万枚、これまでで120万枚の売上を上げており、その勢いは落ちていない。

 

シングルの”Thrift Shop”はビルボードで6週間連続トップで米国で700万枚のシングル売上、オーストラリアで500万枚、ニュージーランドで200万枚を売り上げている。

 

YouTubeでは史上第14位の4億9000万回視聴を記録。

 

マックルモアとライアン・ルイスがユニークなのは、一切レコード会社と契約せずにこれらを達成したことだ。

 

マックルモアとライアン・ルイスは文字通り、メインストリームの音楽業界に挑戦状をつきつけ、自分に賭けて、巨額の富を得た。

 

 

独立のままで

 通常、アーチストはiTunesや小規模なミュージックフェスティバルで人気が出てくると、大手レコード企業のどこかと契約するものだ。

 

すると、レコード会社は曲作り、プロモーション、全世界での配信をサポートすることになる。

 

 

実際、音楽活動をはじめた当初は、マックルモアとライアン・ルイスはあらゆるレコード会社から拒否されたのである。

 

このため、レコードのリリースもプロモーションもすべて自前でやらざるを得なかったというのが実情だ。

 

 

少し人気が出始めると、大手のレコード会社からもいくつか声がかかるようになった。しかしそれまでには、二人は、短期的な現金と安心感のために、自分たちの可能性のかなりの部分を売るという考えに疑問を持った。

 

 

マックルモアは、Jimmy Iovine (Interscopeレコードのトップの名前。必ずしも彼のことを歌っているわけでない。)という曲の中でこの決断について歌っている。

 

 

 

 

10万ドルやるよ。

アルバムが出たら、借りた金は返してもらうけどね。

だったらこれはローンじゃないか。

ローン。違うよ。

俺たちはチームだ。360度全方向で、チームだ。一緒にお前のゴールを目指すんだ。

取り分は3分の1だ。

ショーを始めたら、この3分の1から、

マネジャーが20、ブッキングエージェントが10.

税引き後の残り7%を、お前とライアンが折半だ。

 

足元の金を受け取る代わりに、マックルモアは自分の会社を作った。(Macklemore LLC)そしてThe Heistを自分でリリースすることにした。

 

ミラービールがMGDの欧州用CMにCan’t Hold Usを使ったことが彼らのツキの始まりだ。

 

マックルモアとルイスはミラーCMで得たお金の100%をThe Heistの制作と、Thrift Shopのミュージックビデオの制作につぎ込んだ。

 

iTune以外を通じた配信で、CD用の流通業者が必要になった彼らは、Alternative Distribution Alliance(ADA)という会社を雇った。

 

http://ada-music.com/#about

 

ADAはワーナーミュージックの子会社だが、いくつかの主要な点で、大手レコード会社(major label)との契約とは異なっていた。

 

まずADAはアーチストのマーケティングをしない。レコードの配送を手数料ベースで行うのである。

 

第二に、これがもっとも重要なのだが、ADAはアーチストに当初一切お金を支払わない。それゆえアルバム販売によるその後の収益には一切参加しないのである。

 

リッチになる

 

保守的に見積もってみよう。大手レコード企業との契約を締結すると、アーチストは(マーケティング、配信、製造費用を引いた後に残る)利益の20%だけが手に入る。

 

アルバムのコストが9ドル99セントで、The Heistが50万枚売れたとすると、通常のアーチストは100万ドルを手にする。

 

ADAによる配信を使えば、マックルモアとライアン・ルイスは控えめに見ても、収益の70%。すなわち350万ドルを手にすることになる。

 

全世界でシングル販売数1200万枚、その利益の70%を得ることで、840万ドルがさらに手に入ることになる。

 

10月のアルバムリリース以降、ライアン・ルイスとマックルモアは音楽販売、マーチャンダイズ、ツアーから1000万ドル以上のグロスの収入を受け取っていると思われる。

 

この新しいシステムがどれだけ音楽会社の役員たちを悩ませているかは自明だ。

 

シアトル出身の二人が音楽業界の既存体制に挑戦して、自分の流儀でリッチになれるのならば、なんでレコード会社なんかいるだろうか。

 

1万時間

 

The Heistの一曲目は1万時間。このタイトルと歌詞は、ベストセラー作家のマルコム・グラッドウェルによって有名になった成功するための理論からとったものだ。

 

 

グラッドウェルはOutlierの中でこの理論を説明している。

1万時間理論とは、プロになるための努力に必要な時間という考え。

 

毎日3時間、毎週7日間、バスケットボールの練習をすれば、プロになるには9年以上かかるということだ。

 

18歳でNBAに入りたければ、9歳の時に練習を始める必要がある。

 

Outliersの他の主要理論は、生まれながらのスーパースターはいないということだ。ハードワークと断固とした決意のみがスーパースターを作り上げるのだ。

 

マックルモアは自分が今ラッパーとして、地道な人間として成功している理由がそこにあると考えている。

 

長年にわたる多くの練習と断固とした覚悟だ。

 

この理論で困るのは、大変だということだ。

 

でも良い点は誰にでもできるということだ。

 

マックルモアとライアン・ルイスについて君ならどう考える?

 

自分の夢を実現するために彼らの流儀をまねてみるか?

 

(以上)