21世紀ラジオ (Radio@21)

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Code Yearが2日間で10万人に登録された理由

ニューヨークのベンチャーキャピタリストのAVCというサイトで、年初に年頭の決意、今年こそプログラミングをまじめに勉強しようというコラムがアップされた。

http://www.avc.com/a_vc/2012/01/some-thoughts-on-the-success-of-code-year.html

今年こそ、皆プログラミングをまじめに勉強しなおそう。そのためにはここにEメールのアドレスを入力をしてください。そうすれば、毎週、インタラクティブなプログラミングのレッスンをメールで送りますというメッセージだった。

今日のブログによると、2日で登録数が10万人を超したらしい。新しいサービスに二日で10万人が登録するというのは相当なことだ。
なぜ、こんなことが起こったのか。

フレッドは自分が投資家でもあるCodecademyの今回のプロジェクトが成功した理由を5点あげている。

1) Eメールのアドレスの代わりに毎週インタラクティブなプログラミングレッスンをメールするというのが素晴らしいアイディアだった。
ティム・オライリーはCodecademyのメンバーに、こんなことを自分でも思いつきたかったよといったらしい。これがまさに素晴らしいアイディアというものである。

2) 年頭の決意という形で、発表したのも天才的だった。しかも、ほとんどニュースらしいニュースがないタイミングにこれをあてたのも天才としかいいようがない。今年の1月1日、2日はニュース的にはかなりスローだった。このため、この二日間、Code Yearというプロジェクトは多くのテクノロジー関連のブログやアグリゲーターの注目を浴び続けることになった。

3)入力ページも、すっきりしていて、シンプルで、デザインも良かった。すればいいこともシンプルだった。Code Year, このあたりも発表直前まで、デザインの微調整をしていたということが、Codecademyのテクノロジーブログに書かれている。

4)話題を広めるためのツイッターフェイスブックの使い方もシンプルで見事だった。Eメールを入力すると、ツイートしたり、ウォールに投稿することが簡単にできたのである。テッククランチによると、今回のトラフィックの50% はツイッターフェイスブック経由だった。そのうちツイッターは33%以上。

5)サービスが無料で、Eメールアドレスだけが条件。本当に価値のあるサービスと思えば、ユーザーはアドレスの提供を気にしなくなっている。

もともとAVCのファンのぼくは、Codecademyに既にメンバーになっているし、ユニオンスクエアベンチャーの別のパートナーのAlbert Wengerが始めたテクノロジー入門編の熱心な読者なので、即座に、この誘いに飛びついたので、ここで書かれている成功理由はどれも腑に落ちることばかりだった。

昨日、こんなツイートをした。
アイダホ州の教師たちが州政府がテクノロジーの使用を強制するのに異議申し立てを行っているという記事。ソフトウェアメーカー主導の紐付き批判や、教育自体の効果ではなくテクノロジー利用度によって教師が評価されることへの批判はフェアな気もする。 http://nyti.ms/z4R3Mw

しかしこういうサービスがどんどん利用可能になり、タブレットなどが、学習環境をどんどんモバイルにしていくとすれば、そんなことはいってられなくなるのだろうなと思った。

フレッド同様、第一回のレッスンが送られてくるのが楽しみでならない。