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21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

フレッド・ウィルソン的ブログの可能性

ツイッター、フォースクエアなどの旬なソーシャルメディア系育成に長けた、ニューヨークのベンチャーキャピタリストのフレッド・ウィルソンには人気ブロガーとしての顔もある。ぼくも、彼のブログの大ファンである。ソーシャルメディアという領域に対するなみなみならぬ愛情と、コミュニケーション的にポジティブなループを作り出していく「人徳」のようなものに惹かれてスマホでもPCでも一番最初に更新を確認するのが彼のブログAVCだ。そんな彼のブログが話題になっている。テッククランチでトム・アンダーソンが、Fred Wilson School of Bloggingというような内容のコラムを書いたからだ。ウィルソン流ブログ術とでもいうか。

http://www.avc.com/a_vc/

ただ本人は今日のAVCで、「スクールなどと言われるほどのものかどうかは定かではない」がといいながら、自分のやり方をこんな風にまとめている。

(1)自分のドメイン上にブログを持っている。そして継続的に書き続けている。実際、ブログは、自分の人生の中で産み出してきた産物の中で、一番重要なものの一つだ。いったいいつ本にするのと聞かれるが、そのたびに、笑って済ましている。実際、もはやAVCは、伝統的な書物が成し遂げることができるものをはるかに上回る存在になっている。彼のコラムに対して、即座に、一流の知識人、実務家から寄せられる多数のコメントの厚みと深さは素晴らしい。実際はぼくも、彼の本文だけじゃなく、そのコメントもじっくりと読むようにしている。そこを読まないと、彼のブログの本当の凄さは理解できないからだ。

(2)もう一つ、短めのブログ(short-form blog)を別のfredwilson.vcというドメインでTumbir上でホストしている。

(3)これだけじゃなく、彼は、ツイッターフェイスブック、グーグルプラスのようなソーシャル配信プラットフォーム(social distribution platform)に積極的に参加している。こういったコミュニティでの活動で、自分のプロフィールを確立し、フォロワーが増え、ウェブ内での信頼性が醸成される。

プラットフォーム毎に使い分けもしている。ツイッターは広範なグループに配信する目的で使い、フェイスブックは、親しい友人や家族との対話に活用している。

グーグルプラスについては今のところ思案中だ。

これらの配信プラットフォーム上は、それぞれ使い勝手としては最高だが、自分の仕事をそこにホストしたいとは思わないとフレッドは言う。

(4)さらに、彼は、自分のドメイン上にコミュニティを構築している。長めのブログについてはDisqusツールとして採用した。自分で使ってみたあとに、自分のVC会社から、この企業に投資をすることにした。

さまざまなコミュニティツールを使ってみたが、長めのブログでコミュニティを構築する場合にはDisqusが最高だと思っている。短めのブログのコミュニティにおいてはTumbirが一番よい。だからTumbirは、夏草のように猛烈に増殖している。

(5)それ以外の場にも積極的に参加する。ハッカーニュース、他のブログコミュニティ/コメント、ツイッターフェイスブック、グーグルプラス等々。これはかなりの時間と手間がかかる活動だ。ただこれら活動は時間を使うに見合う価値を生み出している

一番重要なのは、それぞれの活動において、しっかりと関わることだ。次に重要なのは、自分のオンライン上での存在(online presence)を自分で所有することである。

フレッド・ウィルソン流とはこういうやり方で、時間と手間をかける気合のある人なら、誰にでも、利用できるはずというのが結論だ。

日本で新しいコミュニティはどうできあがっていくのか、その中で、ソーシャルメディアはどんな役割を果たすのかが、一番関心のあるところだ。そんなときに、フレッド・ウィルソンと仲間たちがブログとそれに対するコメントの応酬の中で作り上げているコミュニティの可能性をひしひしと感じている。