東京。快晴、ただ肌寒い朝。
東京の春も冷たく感じられる。特に、通勤していて、地下鉄の駅の屋内が冷え冷えとしている。電力が何にどうやって使われていたのかがわかる。
地下鉄の中でヘラルド・トリビューンを開くと、今回の日本の地震対策が、あまりに旧式の決定論的(deterministic)な考えに基づき、近年のリスク分析の流れである確率論的(probabilistic)なものを反映しきっていないという日立の元原子力エンジニアの発言を引用している。
Reliance on old science left nuclear authorities unprepared for tsunami(Norimitsu Onishi and James Glanz)
あとは贅沢品への日本の需要の落ち込みは一過性のものか、本質的なものかという記事や、海外船舶が日本への入港、積み下ろしに対する懸念を持っているため、輸出入に深刻な影響がではじめているというような記事があった。
福島原発の問題というのは、こうやってボディブローのように効いてくるのだろう。しかし、いずれにせよ、逃げ場のない僕たちは、その現実から目をそらすことなく、なんとかするしかない。