21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

Audienceの責任とでもいうようなもの

今日も東京は素晴らしい快晴だ。世の中は大変そうだが、少なくとも、天気だけはこのところ文句のつけどころがない。

じっくりと新聞を読んだ。当然ながら、民主党新政権についての値踏みが始まっている。昨日市場は株高で、菅直人さんの過去の発言の中の「円安、金融緩和、インフレ目標、財政再建」のとりあえず、円安容認、輸出企業業績改善という部分に反応したのだろう。

鳩山さんに、民主党の政策ポートフォリオの自己矛盾を、いったん咀嚼して、対外的に、つじつまのあった形で説明するという習慣(?)がなかったこともあって、市場には大変不評だったことの反動もあるだろう。

最終的には、言ったことを実行しなければならないわけだが、取り急ぎ、市場に敬意を評して、リップサービスをしなければならないのも、いまどきの政治リーダーの義務のようなので、相対的に首尾一貫しているということは、市場的には評価されることになるだろう。

ただ、鳩山さんが天性の手際の悪さで、明らかにしてくれたように、今の日本を経営するということは、きわめて大変なタスクである。それを担おうとする政治家は、感謝(同情?)されこそすれ、叩かれる筋合いはない。

成熟したスポーツファンが、ただ騒音をまきちらすのでなく、個別のプレイヤーの地味だが、勝利に繋がる努力を見逃さないように、政治に対しても、そのプロフェッショナリズムを冷静に批評する文化を作らなければならない。

岡田監督が間違っても、国は滅びないが、日本の首相が失敗すれば、国が滅びるのだ。

他責的な紋切り型の批判を繰り返すのは有害無益である。大声で歌うだけじゃなく、プレイをじっくりと見ようじゃないか。

なににつけ、適切で冷静な批評が必要だ。

ぼくたちが、そういう視点を持たなければ、国は滅びる。政治家が国を滅ぼすのではない。