21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

週末のツイッター活動

この週末は、寒いし、体調も悪いので、自宅にこもって、録りためた、映画やミステリーを身て過ごした。

相棒、交渉人などのテレビドラマ。米国ミステリーのDOA,中国青春映画の「五月の恋」。魔都上海を舞台にしたメロドラマ「上海の伯爵夫人」。とりたてた傑作というのは一つもなかったが、それなりに楽しめた。

そんなこんなのツイッター活動。

●映画というのはある意味怖い。おそろしいほどに、一定の人々が外界を見る視線自体をあからさまにしてしまう。そしてそのクリシェが、どんどんそういった物の見方を強化していく。そういったサイクルで、次の物語や歴史が再生産されていく。

●「上海の伯爵夫人」日本軍の侵入でヒロインたちが上海から脱出するという最後に近い部分。一つだけ、この映画の特徴がわかった。ロシア人、イギリス人、日本人と外国人たちの姿だけが描かれている。中国人俳優に、まったく印象的な役割は割り振られていない。それがハリウッドのメロドラマということだ

●日本は、米国と中国という大国の間で生きるという宿命を負っている。地域性というものは、一種の宿命性だ。普天間問題というものを考えはじめると、必然的に、思考は過去に向かわざるを得なくなり、単純で快活な解が致命的に失われていくことがわかる。人には人の数だけの正義がある、それが悲劇の起源

●「上海の伯爵夫人」。ラルフ・ファインズ。真田広之ナターシャ・リチャードソン。バネッサ・レッドグレーブ、リン・レッドグレーブとなかなかの俳優陣。しかも、マーチャント・アイボリーで脚本がカズオ・イシグロのオリジナル。というほど芸術映画でもなくほどよく感傷的で大衆的 メロドラマ

● 昨日から、閉じこもって、録画した映画ばかりみている。本日は、カズオ・イシグロ脚本Jアイボリー監督の「上海の伯爵夫人](2005)。第二次世界大戦直前の上海。事故で家族を失い、視力を失った外交官と日本人の謀略担当、落魄のロシア亡命貴族がからみ合う、魔都上海を舞台にしたラブロマンス。


●シュー・シャオミン監督の「五月の恋」。ハルピンの京劇女優の卵と台北の学生の可憐な恋愛劇。台湾のロックグループに熱狂する中国本土の若者。発音の違いに興ずる若い二人。外省人の祖父の望郷。中国の過去と現在が織りこまれていた。歴史の陰影の中で現在を描く筆致がゆたかな青春映画だった。


デニス・クエイドは彼自身が元ドラッグ中毒だったか、アル中だったような記憶。人気が出たのはBig Easy(1986年)。ニューオーリンズが舞台のなんとも湿度の高い映画。共演はエレン・バーキン。そのあとは普通のスターになったのかもしれないが当時は不思議な不安感がスクリーンに溢れていた

●録画していた映画というのは寒くて外出する気にもなれないこんな日のためにある。1988年のデニス・クエイド主演の「DOA」公開当時はアメリカにいたはずだから、映画館で見たような記憶がある。大学で教える作家が、毒をもられ、寿命がつきる24時間で、犯人探しをするという地獄めぐり。

●2月になってから、ようやく、本格的な冬がやってきたようで、体調もみごとに悪くなった。風邪をひいたり、身体の節々が痛くなったり。いつもの週末と違って、家にいることが多いのでTWEETすることが多くなるかというと刺激がない分、言葉少なになって、ぼうっとTLを眺めることになってしまう。