21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

ツイッターはとても仕事に役に立つ

ツイッターで遅ればせながら、リストという機能を使うようになってから、一気にぼくのツイッター界隈が整理されてきた。最初は、日本語と英語と、情報サイトというように分離したのだけれど、リスト変更の簡単もあって、Academicという分類もするようになった。

英語と日本語を分離しただけで、随分、TLが頭の中に入りやすくなってきた。

英語と日本語だと、TLが流れる時間ゾーンが違うので、follow件数が増えれば増えるほど、最後まで辿れなくなるという問題があった。

これまでは、そんなこともあって、あんまりfollow数を増やさないようにしようと思っていたのだが、昨日のDavid Pogueの、ツイッターはデータの大河、followしている人たちは、自分のためのWeb Crawlerという指摘を受け、リスト機能が活用できるということから、一気にfollow数を増やすことにした。


ツイッターを始めた頃はご多分にもれず、ツイッターの放送的性質を過大評価していた。でも、そのうち、ぼくはモーゼじゃないし、ツイッターもユーザーも、ぼくが何を考えるかなどはそんなに関心がないこともわかった。1年近くたって、ぼくは、このサービスの本当の価値は、相互接続した集合的な声を聞くことなのであることに気づいた。

ついこないだも、ぼくは、エール大学の会議に参加して、目の前の座席で参加者が皆、自分のラップトップを開いているのを眺めていた。ぼくのラップトップは閉じたまま。理由は、ぼくの代わりにWeb Crawlingしてくれているツイッター上のフォロワーたちのつぶやきを、ブラックベリー上で読んでいたからだ。

どこにいても、昔ほど、ぼくは、自分でウェブサーフしなくなっている。最初、ツイッターには圧倒された。でも、そのうち、ツイッターを常にデータが流れ続ける河のようなものだと思うようにした。そしてぼくは、時々、その河にコップを入れて、水をすくうのだ。ぼくが知りたいことのほとんどは、そのコップの中に入っている。」(ツイッターは永遠だ)

整理されたTLを見ると、今日は圧倒的にNexusOne話が多い。使い勝手から、グーグルが何を目指しているのかから、アップルとグーグルの暗黙の共闘戦略等々。

異様な速度で、情報が集まってくる。「相互接続した集合的な声を聞く」ことの凄さを感じる。

カップで汲み上げるのに追いつかないほどだ。

昔、梅田望夫さんが、物理的に下手に人と会っているより、デジタルな中に没入する方がはるかに生産性が高いというコメントをされていたが、ツイッターを使いだしてから、本当にそうだと思うようになった。

ただ問題は、情報の切れ端をただ陶然と見つめるのに意味があるのではない。どこかで、たちどまり、どこかの短縮URLをすくって、じっくりと味わう必要がある。

ただ、それにしても、ツイッターは大河なのだから、水がなくなることはないという思い切りが必要だということだ。

その意味で、仕事にツイッターを活用するということは、この水を汲み上げることと、その水を使って、自分を豊かにすることのバランスをうまく取るところにあるんだろう。

日本の企業社会は、インターネットの持つ、微妙な公私混同に伴なう、生産性上昇というものを受け入れることができるんだろうか。