21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

「ナガラ視聴」のすすめ

前回のブログで、
「まず、最初にわかったのが、自分が、ながらができないということだった。iPodを聞きながら、メールを書くとか、本を読むとか、翻訳をするとかがまったくできない。

こういう体質だと、必然的に、ひとつひとつのメディアを使う時間のすみわけが必要になってくる」

と書いた。でも、最近ぼくがやっているナガラがあることを思い出した。

だいたい毎朝5時ぐらいに起き出すのだが、一番最初にするのが、ノートPCを開いて、メールを確認することだ。仕事仲間たちは、4時だとか5時だとかわけのわからない時間に送られてくるメールに、脅威を感じているらしい。24時間働いているんじゃないだろうかと。

そんなわけはなく、仲間たちが普通に仕事をしたり、飲んだりしている普通の夜にぼくは寝ているだけなのだ。週に一度ぐらい、8時ぐらいに寝ついてることさえあるくらだい。

朝起き出してメールの確認が終わると、ツイッターのタイムラインをしばし遡ったり、グーグルリーダーを見たり、気になったウェブに寄り道したりする。このゆるい時間が、実はぼくにとって希少なナガラの時間なのだ。

だからといって、iPodポッドキャストではない。実は、録画したテレビ番組を流すのである。

今日は、さまーずさまーずや情熱大陸や魔術師マーリン、再放送のHeroを流している。PCの方に顔を向けながら、8割、音だけを聞いている。ちょっと気になったときだけ、テレビ画面に目をやる。テレビ番組の見方としてはかなり散漫だ。でも、そのくらいの散漫さで構わないとも思っている。

不思議だが、ラジオやPodcastはもっとぼくの関心を縛ってしまう。テレビの散漫見が、PCを利用のゆるい時間とぴったりあうのだ。

佐々木俊尚さんの「仕事をするのにオフィスはいらない」(光文社新書)が面白い。いろんなウェブサービスをこの本で教えてもらった。またアテンションコントロールが、オフィスなしで他律的制約なしに、職業生活をすすめる上での鍵だと主張している。誰にも制約されないから、思わず寄り道、気晴らしで多くの時間を使ってしまうリスクがあるというのだ。

彼は、リラックスとアテンションの時間をうまく使い分けることをすすめている。

ぼくにとっては、実は、この早朝のゆるい情報確認の時間が、テレビ番組をナガラ視聴する最適な時間なのだ。最近ではゆるいバラエティだけじゃなく、ドラマですら、このナガラな時間で見ることが多い。

ラジオは、テレビよりも多くの集中を要求するような気がする。

このナガラ視聴になってから、以前のように、CMをスキップしなくもなった。

このあたりの感覚はよく考えてみる価値がありそうだ。