21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

真夏の曇り空は悪くない

軽く夏休み気分の休暇を取ったら、東京は一気に気温が下がり、いたって過ごしやすい曇り空になった。

東京駅のオアゾ丸善の洋書部にいったら、ようやくクリス・アンダーソンのFreeが入荷されていた。ハードカバーかと思いながら手にとって、他の本を眺めていたら、ちょっと離れた場所に、ペーパーバックが置いてあった。簡便してくれよと、当然そっちにした。

クリス・アンダーソンは、MP3やら、その他のEブック、キンドルなどを通じて、Freeで、新著を配信しようとしているようだが、日本でそれを手に入れるのはなかなか難しい感じだ。

妨害しているのが、いったい誰なのかを技術的に明らかにする気合いも、この暑さではなくなってしまう。

ただ、PCは、雑誌の長めの記事を読んだり、翻訳したり、原稿を書いたりするには最適だが、このくらいの長さの本を読むには、まだインタフェース上無理だ。

佐々木俊尚さんの「仕事をするにはオフィスはいらない」という新書を読んでいると、独立のジャーナリストである佐々木さんの徹底したノマドビジネススタイルに感心した。

実際のオフィスを持ってはいるが、心理的には、そのオフィスに縛られているわけでもないので、ノマド的なビジネススタイルにかなり近いところにいるので、この本の中で書かれているLet's NoteとEモバと携帯と本を1冊持って、気軽にどこでも行くというスタイルに違和感はなかった。

ただ、佐々木さんが、Google Readerを、自宅のPC,ノートPC,iPhoneで連続的に使い分けていく徹底したところには、すごいなあと思う反面、僕はここまで徹底はできないなと思った。

特に、Google ReaderiPhoneで読めば、移動などの時間も、記事を読み続けられるというところは、僕的じゃない。

実際、地下鉄では、本。タクシーではiPodと棲み分けしているので、ちょっと、iPhoneで記事やメールを読み続けるという時間配分はできないし、したくない。

やはり、本を読むというスタイルが、知的作業の30%以上は占めるようにしたい。

家に戻って、Velvetundergournd and Nicoのあのウォーホールバナナのアルバムや、ルー・リードのNew YorkをiPodで聴きながら、東京の曇り空を眺めている。

真夏には、曇り空もなかなかHealingだ。