21世紀ラジオ (Radio@21)

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がんばれ松井!

蒸し暑い小雨の中のミーティングから戻ってくると、同僚が、松井がサヨナラホームランを打ったよと嬉しそうに言った。

松井秀喜のファンというのは実はかなり多い。だから、ひどい故障をして以来、松井がヤンキーズでもう一つ活躍できない状態に切歯扼腕しているのは、当然ながらぼくだけではない。早速、ニューヨークタイムスの速報を見たら、松井にフォーカスをあてた記事が掲載されていた。しかし、内容は、少々ファンとしてはさびしいものだった。

http://www.nytimes.com/2009/07/21/sports/baseball/21yanks.html?ref=baseball
松井秀喜は来季は別のチームでプレイすることはほぼ確実だ。ヤンキースは、レギュラーメンバーにより機動性を必要としており、松井は、ぼろぼろの膝を抱えては、外野を守ることができないからだ。

そうだとしても、松井が、不平不満を決して言わないプロの優雅さという伝統を刻んできていることは誰も否定のできない事実だ。彼は、もはや、日本におけるようなホームランを量産するゴジラではない。しかし、依然として月曜日のような夜があるのだ。こんな夜には、東京において彼を偶像にしてきたような力をまさに呼び戻すのである。

この6年目で初めて、松井はホームランで試合を締めくくった。9回1死で、オリオールズのジム・ジョンソンの速球を右翼外野席に打ち込んで、接戦を2対1の勝利で締めくくった。この試合の結果、ヤンキースはリーグ1位に並んだ。この15号ソロは、松井がヤンキースの背番号をつけて迎える晴れの瞬間の最後の一場面となるかもしれない。

「サヨナラということをそんなに気にはしていない。いつもと同様に、チームのためにできることをすべてトライしているだけだ。自分のアプローチをシンプルに保ち続けているだけだ。」

前回の松井のサヨナラホームランは、2003年6月17日のクリーブランド戦だった。この年は、彼のヤンキーズでのデビューシーズンで、チームがワールドシリーズを戦うのを助けた。現在アリーグでヤンキーズはボストンレッドソックスと並んでおり、ヤンキーズにはワールドシリーズのチャンスが生まれてきている。(以上)

ニュースサイトでは、ホームベース上での同僚からの手荒い祝福の場面の写真がたくさん掲載されている。

さみしいとばかりは言ってはいられない。松井は、今シーズンで引退するわけではない。ファンとしては、健康体で活躍できるのならば、どんなチームでも応援しつづけるだけだ。だいたい、ヤンキーズという暗いチームは昔から好きではない。(松井を追い出しそうだから言うわけじゃない。)タンパベイや、ボルチモアのような弱小チームでいいから、中心選手としてチームをひっぱる姿を見たい。がんばれ、松井。