21世紀ラジオ (Radio@21)

何かと気になって仕方のないこと (@R21ADIO)

Jリーグのたのしみ

2019年8月4日(日)朝、蝉が唐突に鳴き始めた。夏真っ盛りここ数年、週末の楽しみができた。 サッカー観戦である。 DAZNがサービス開始したせいもある。でも、DAZN前から、久し振りのサッカー観戦をはじめていた。 https://www.consadole-sapporo.jp/ 出身地…

Spotifyの恩

2019年8月3日(土) 今日も気が狂うくらいに暑い Spotifyをパソコンからアンインストールした。別に何か嫌なことがあったわけじゃない。ただOSが容量の関係で、アップデートができなくなったので、いらないアプリを削除して、容量を開放せよと言われたからだ…

漫画 キングダムはためになるしグッとくる!

2019年8月2日(金) ものすごい熱波に東京が覆われている。そんな中、僕は、漫画のキングダムにはまって次から次とiPadで読んでは買い、読んでは買いで、54巻まで大人買いして一気読みをしてしまった。 言わずと知れた、超人気漫画だ。宮城谷正光さんなどが…

経営者が直面する「身もふたもない事実」 ベン・ホロウィッツ「Hard Things]

10℃ 晴れ 111.419¥/$ アメリカのトップベンチャーキャピタリストのベン・ホロウィッツが、自分の起業、経営経験をベースに書いたHard Thingsを読んでいる。 経営経験のない人が書いた本にはない、ハンパない切迫感がある。 HARD THINGS 作者: ベン・ホロウ…

いまそこにある未来;リンダ・グラットン「ワークシフト」

12℃ 112.618¥/$ リンダ・グラットンの「ワークシフト」は面白い本だ。働き方改革という名称の小手先、あるいは表面的な言葉が往き来しているが、グラットン女史を顧問に招き入れたぐらいには、現政権も本質に近づこうとしているのかもしれない。しかし問題…

深代惇郎の天声人語

17℃ 113.082¥/$ いっとき深代惇郎の天声人語を筆写してみた時期があった。達意の文章家深代の呼吸がわかるだろうかと思ってのことだった。 trailblazing.hatenablog.com trailblazing.hatenablog.com 短文とは言えども、毎日、何かを書き続けるということ…

陸王そしてShoe Dog

陸王という小説、そしてテレビ番組の面白さの大半が、箱根駅伝に代表される陸上競技というものの魅力によるところが大きいのは事実だ。 世の中は未曽有のジョギングブームらしく、たまに休日、皇居周りを散歩すると、最新のウェアとシューズを装備したランナ…

MORIOKAの友人

年末に、大手術をした、大学時代の友人の見舞いに行った。大学で物理学を教えている独身の友人は、術後も、いつもどおりの平穏な表情を浮かべていた。安心した。長く、不眠症等に悩まされているが、彼の内心は単純には外には現れてこない。しかし卒業後何十…

仕事始めの電車の中で陸王のことを考えた

2018年1月5日(金)6℃ 113.12¥/$ 最近、僕にとっての、フォーマルかカジュアルの違いは、スーツを着るかどうかより、スニーカーか、革靴かで決まる。 日頃の運動不足を解消するために、最近は、暇なときも、暇じゃないときでも歩くようにしている。目的地…

今年最初のスターバックス

2018年1月4日(木)9℃ 112.265¥/$今年一杯目のドリップを飲みに出かけた、 行きつけで作業のしやすいスタバに行った。散髪がてらだ。 そろそろ仕事はじめなので、床屋ぐらいは言っておこうかと思ったのだ。 仕事柄、オフィスに縛られる時期と、縛られない…

年賀状と華正樓の肉まん

2018年1月3日(火)9℃ 112.65¥/$ 正月のプロトコルといえば、年賀状だ。しかし以前ほど社会的に活発に活動しなくなったことと、年賀状という文化が、デジタル化の中で押され気味なことの複合効果で、僕が毎年送る年賀状の数も減りつつある。 でも、年賀状…

築地本願寺

相手の宗教は何かなどということを、日本人の間で話すなどということもめったにない。ましてや宗教問題がアブナイ話題である外国人との会話に登る可能性も高くない。 ただ稀に、文化や歴史などのような深い話題になることがある。そういう会話をするだけの一…

2018年の元旦

生活のプロトコルというものには、比較的無頓着である。世間が拘る習慣のほとんどは無視している。ただ元旦というプロトコルだけはなぜかフルバージョンで生き残っている。朝、家族で乾杯をし、雑煮を食い、揃って親のところへ年賀に行き、駅伝や、天皇杯を…

大晦日に僕はサラバを読んでいる

大晦日の朝、起きてみたら、今年一番ぐらいの寒さだった。 身体が冷えているので、とにかく朝風呂に入った。 www.amazon.co.jp ぬるい風呂に入って、読みさしの「サラバ」を読みだした。いわゆる奇談というカテゴリーの小説のようだ。ジョン・アービングの「…

詩と史の時代 (冲方丁「光圀伝」)

明暦の大火の時のような大量の焼死者を出さないようにということで江戸幕府によって隅田川にかけられたのが、両国橋だという。 東日本橋から、この橋を超えると、江戸ではなく、川向うと呼ばれることになる。 たしかに両国橋を渡り切ると、空の広さを実感す…

元禄デジタル散歩のすすめ(志ん生の中村仲蔵を聴きながら俎板橋跡渡る)

ITだとか、インターネットだとか言うと、若者のため、家に引きこもりがちな人用などという偏見がいまだにあるようだが、電話は若者用だとか、外出嫌いの人用などという発言はもはや見当たらない。技術の導入には時間がかかるというか、人々の意識は、現実に…

金剛寺坂を歩いてみると(永井荷風「伝通院」)

春日通の竹早高校の向かい側の細道を下った。このあたりでは有名な安藤坂に概ね平行した道である。 散策の時に、飯田橋の方へ向かうときに抜ける細い道で、金剛寺坂という名で呼ばれている。 坂を下り始めると、唐突に「金剛寺坂の笛熊」という言葉が頭に浮…

種を蒔く人(水上勉「櫻守」)

朝起きたら、まず、アランの幸福論の一章を読むことにしている。 第89章の「幸福は徳である」。 アランの幸福論の核心は、幸福になるのは、その人間自身の責任であるだ。 他人を幸福にしようなどということに、徒に、時間を使う愚を諫めている。曰く、他人に…

不幸な連中からは逃げるが勝ち!(アラン 「幸福論」)

そこそこ、長く、生きていると、良き哲学というものは実は、良い処世訓であることがわかってくる。 しかも、この良き哲学の世界と自然科学では、「進歩」というものに対する姿勢がかなり違っているようなのだ。 僕も、世界も、この進歩というものを自明なも…

定点観測としての天声人語

「天声人語と村上春樹はどこか似ている」と、出版者の旧友が言った。リベラルさ?と質問すると、彼は、しばらく考えてから、ほんの少し笑って、 「読んでいると、いつのまにか、同じようなスタイルで文章を書いてしまう」。 だとすれば、天声人語は、向田邦…

荷風はラジオが嫌い (永井荷風「鐘の声」、吉見俊哉「声の資本主義」)

ひどい不眠症に悩まされたことがある。健やかな労働というにはほど遠い、頭ばかりが空走る仕事についていた時分のことだ。文字通り、寝る間も惜しんで、頭ばかり使ったせいで、精神のスイッチが壊れてしまったのである。 当時、随分、不眠症の傾向と対策のよ…

フランス有権者はピンを見つけただろうか;   フランス大統領選

外国人の知り合いが多いとは言えない。 だから、一般論という形で表明されることが多い、特定の外国人に対する個人的意見などというものは、おおむね、数少ない自分の知り合いとの限られた経験に左右されることになる。 少々手が込んでる場合でも、その国の…

渡来人の作った日本文化(沖浦和光 「陰陽師とはなにか;非差別の原像を探る」)

日本的芸術の極致のように語られるのが能だ。 その創始者は、風姿花伝で知られる、世阿弥。 世阿弥の実名は元清で、自ら秦氏と称した。 秦氏は、古代の日本文化、文明に甚大な影響を及ぼした。古代の渡来系氏族の中でも、最大の集団だったという。 その一族…

朝日に匂うやまざくら花 (水上勉 「櫻守」、勝木俊雄「桜」)

今年の東京の初春は、桜にとっては、多少、気の毒だったかもしれない。 桜からすれば、いつものように、三寒四温の、気まぐれな、春など、慣れっこかもしれない。気の毒だったのは、花の下で一献傾けたい花見客だけとも言えないことはない。 しかしどうして…

ユーミンが荒井由実だった時代(柳澤健 1974年のサマークリスマス)

2017年4月20日(木) 21℃ 晴れのちくもり ¥/$108.874 心に長く残る歌というものがある。 人生の時々に、何度も、聞き返しても、はじめて聴いた日の感情が、まるで、アルプスの氷河の中に凍結されたように、その日のままに保存されている歌。 そんな歌は、…

エリザベス・ウォーレン 戦い続ける理由 (Paul Krugman Elizabeth Warren Lays Out the Reasons Democrats Should Keep Fighting)

2017年4月19日(水)26℃ 晴れ時々くもり 108.431¥/$ 安倍一強政治の問題点が取りざたされる。しかし感情的に反発するだけでは何も変わらない。民進党の迷走や、国際関係における「危機」が一強状態を強化している。 現政権のすべてを全否定する必要はない…

さよなら英語 (内田樹の研究室 役に立つ学問)

2017年4月18日(火)28℃ 雨のち晴 109.036¥/$ ウェブに溢れる英語のコンテンツの中で、日本語で理解しておくべきことは何かを探すということは、僕の毎朝のルーティンだ。 インターネットが普通の人間の手に届くようになったのが95年ぐらいからだとすれば…

商人たちの共和国の現在を憂う (黒田美代子 商人たちの共和国、青山弘之 シリア情勢、)

2017(平成29)年4月17日(月)25℃ 晴れのち雨 108.325¥/$中東研究者の故黒田美代子さんは、「商人たちの共和国:世界最古のスーク、アレッポ」(藤原書店)という、内容ばかりでなく、その装丁すら中東世界の優美さを漂わせる傑作を私たちに遺してくれた…

スティーブ・バノンは長期戦を戦う (Ryan Lizza;STEVE BANNON’S NATIONALIST TEAM PREPARES FOR THE LONG GAME)

2017年4月15日(土)23℃ 晴れのち曇り 108.627¥/$ マスコミというのは、良い意味でも、悪い意味でも、振り子のようなところがある。一方に強く振れると、必ず、逆方向への力が働くということだ。そもそも世間が一方に振れた時に、それとは違ったことを言う…

トランプがバノンを必要とする理由 (Edward Luce, Why Donald Trump still needs Stephen Bannon)

2017年4月14日(金) 21℃ 晴れのち曇 109.154¥/$ ドナルド・トランプが大統領の役割を果たす中で、既存の政治の仕組みに取り込まれるであろうということは、それなりに世の中が想定したことである。 しかし昨今の、トランプ大統領の既存勢力の取り込まれた…